解体工事 新築住宅3 大きな平屋

本日より、新築住宅3大きな平屋の解体工事が始まります。
今朝、解体業者と打合せをしていたところ、施主様がおられて、解体予定の住宅を非常に名残惜しそうに見ていました。

古い家の解体は、私自身も迷う部分もあります。
その理由は、本当に壊していいのか、この建物を補修して、住みやすく改善することはできないのか。
古いものを壊して、作り直すことは簡単です。
しかし、古いものを現代の設備等に改修して、使うこともできるのではないかと考えてしまいます。
古い家を未来に残すことも大切だと思います。

その反面、建物を改修することは、新築を建てる以上に大変ですし、新築と同じくらいの改修費用が掛かる場合もあるし、クリアしなければならない問題も多々あります。
そもそも、施工できる大工さんも限られてきます。
新築のハウスメーカーの家を建てられる大工さんはいっぱいいるけど、古い家のリフォームをできる大工さんて、少ないですね。
技術が必要になります。
そして、我々のような設計、現場監督の技術も必要で、古民家のリフォームを経験したことのある設計・現場監督も少ないです。

建設業界の人手不足は、ずっと言われていますが、画一的な工業製品のような家ばかりになって、設計・現場監督・大工の技術を磨く、機会まで減っています。
なり手が少ないだけでなく、技術を磨く機会自体が減っているということは、本当にまずい状況だと感じています。

今回は、施主様の希望で、解体し、新築住宅を建設することを選択されました。
施主様の希望が一番ですので、これ自体が悪いことではありません。
しかし、古い建物を解体するたびに、本当に解体していいのかと考えさせられています。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
建設業界の技術者不足は、顕著で、なり手が少ないことが事実です。
いろいろな側面があると思いますが、私自身は、この仕事をしていて楽しいと思っているので、続けているのだと思います。
興味のある方は、是非、飛び込んでみてください。
ブラックな会社が多い業界で、大変だと思いますが、続けていれば、楽しい側面も見えると思います。

RIOアーキ南相馬


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