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鹿児島の野ぼとけ10

ほぼ無傷の大日如来がある。
この時点ですでに貴重な仏像であることが分かる。


印もばっちり。
仏像が素晴らしいのは言うまでもないが、最も注目すべきはその台座だ。

この仏像が造立された目的などが彫られている。
それによるとこの仏像は享保七年(1722)に知元という僧侶が造ったものだという。

そしてこの意匠である。
四隅におどろおどろしい顔が彫られている。
これでは悪いものも近づかないだろう。
廃仏毀釈を乗り越えたのもうなづける。

台座を含めた全てが貴重な名仏である。

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