正直、いつ死んでもいいと思っていた。
正直な話、僕は自分がいつ死んでもいいと思っていた。というか、ふとすると今もそう思ってしまうことがある。これは、別に病んでいるわけでもないし、自殺願望があるわけでもないのだが、もし事故や通り魔殺人に遭遇してもある意味でほっと安堵してしまうと思うのだ。
というのも、もし高校2年生の僕が今日死んだら、きっと「明るい未来があったはずなのに残念……」と惜しんでもらえるだろうから。これから60年、70年、80年……と生きた後も「あれだけのことを成し遂げたのに残念……」と惜しんでもらえる