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全国高校生マイプロジェクトアワード2020で得た学びと問いのすべて

特に誰かに向けた記事ではなく、自分のための備忘録です。それでも、だれか全国高校生マイプロジェクトアワードに参加する方の参考になれば幸いです。

まず初めに結論を言っておくと、めちゃくちゃ疲れるけど、その分これまで味わったことのない感情の昂ぶりと膨大な学び、そして抱えきれないほどの問いを吸収できます!

全国高校生マイプロジェクトアワード2020、関西summitからの全国summitを経て、覚えておきたい/考えていきたい【学び】と【問い】をまとめておく、ただそれだけのためのnote。


〜in 関西ゆるい交流会〜


時間がない中でも継続していくを考えると、チームにしてマネジメントする立場になるのも1つの手。しかし、もともと活動自体、好きなこと・得意なことから始まっているし、完璧主義なところもありチームにするのは違う気がする。それなら、印刷会社に協賛を依頼して、印刷をお任せしても良いのでは? いずれにせよ、高校生という立場を最大限活用して大人の協力を得ることも大切。では、【高校生らしさ、とは?】


〜on Brashup Day〜


発表でフリーペーパーの魅力を伝えるためには、活動に駆り立てる何かを引き立てたい。本・読書の中毒性をはじめのうちにアピールしておくべき。早口でも大切なことを伝えるためには、山場に入る前に少し間を取ると良い。
活動に関する本質的な問いとして、【フリーペーパーのコアバリューは何か】を関係者それぞれがどのようにフリーペーパーに関わってきたかという点から考えていきたい。


また、【市場原理で売れる本と本当に良い本は異なるが、どのようにして良い本を残し、読み継がれるようにするか】や【子どもにとって絵本・児童書の意味は(教育などの観点から)大人にとっての本とは異なるが、どのように異なるのか】という問いも宿題として投げかけられ、深めていきたいと思った。


〜on Kickoff Day〜


とにかく楽しかったし、刺激をもらえた!! ホームチーム4最高すぎる! 君の想いは〜チームの自由でのびのびした雰囲気が男子校っぽくてめっちゃ馴染めた笑 こうした人との繋がりをこれからも大切にしていきたいと思うと同時に、【良いチームとはどのようなものなのか、そもそもチームであることが良いことなのか】という問いが生まれた。


行き当たりばったりで進めてきたプロジェクトだったので、マイプロ応募前くらいの時期で、飽きというかだれた感じとか面倒くささを感じてしまっていた。しかし、マイプロに応募したことで再びプロジェクトを見直すきっかけになったことを再確認し、たくさんの場所に設置してもらえるようになった今だからこそ、今後はある程度方向性を持つべきではないか、と考えた。3日間でまず考えたい問いは【今後どのような方向性をもって活動を発展させるか】というもの。


また、全国に出場したマイプロ以外でも様々な活動に尽力している人が多く、文化祭実行委員なども務めている身として、【複数の活動を行う秘訣】を見つけたいと思った。

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〜on Day1〜


他の人とサポーターとの対話に自分を当てはめたり、自分自身がサポーターと対話する中で、言語化することの難しさを感じた。今まで自分の率直な意見を交換する機会があまりなかったので、すごくいい経験になったし、これからは積極的にこうした場に身を置いてみたいと思った。


山崎さんから本を紹介するだけではなく、これほど大きな活動になった暁には、【本の読み方を提案する】ことも必要になってくるのではないか、というある意味盲点だった問いをもらえた。また、チームの話になったとき、「僕ほど児童書という分野で知識があり熱心に活動できる高校生はいないのではないか」という指摘をいただき、再認識させられた。その上で、【高校生に限らないチーム作りをする】という新しい挑戦に思いを馳せることができた。これは、良いチームの問いの答えとも繫がるが、やってみないとわからない部分も大きく、まずは仲間集めから試してみたい。さらには、文化祭では高校生同士を仲間として活動するので、そういったことと合わせて考えていきたい。


ちなみに、フリーペーパーの中身へのこだわりを発表に入れた方がもっと良かったともフィードバックをもらえて、工夫するのは自分にとっては当たり前だったけれど、他人にとってはそうではないのだ、気付かされ反省した。
とても疲れたが、色々なことを考え、感情が昂ぶって深夜テンションみたいになった。初めて味わう感覚で、心地よかったのでまた体感したいと思った。


なぜか唐突に外へ出たくなり、小雨の降る中1人で夜の公園に行ってしまうほど、これまでにない抑えきれない想いを感じたのがとても新鮮だった。

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〜on Day2〜

昼休みに様々な示唆に富む話をできてとても良かった。
我々のように活動を続けて突き詰めることのできる人間がいる中で、できない高校生の方が世の中には多いが、これは、きっかけとかこれまでの積み重ねで生まれた「想い」や「アイデア」を形にするとき、それをできると自分を信じることのできる自己肯定感や自尊心・自負があるかどうか、という違いだと思う。


【勉強は頭で、スポーツは体で、探求は心で】というお話があったが、自己肯定感を育てるこがとても大切だと思うし、小さい頃から等身大のマイプロジェクトを成功させていくことで、自己肯定感が育っていくのかもしれないと思った。


たぶん、僕の場合は良い成績を取ることで自己肯定感が育ち、今の自信につながっているのだ、ということに気づけた。というかモヤモヤしていたことを初めて言語化することができた。ここでは、いい意味で「お山の大将」であることが大切なのだと思う。


【本を活用して自己肯定感を育てる】ことを考えてみたいと思った。やはり、本を通して成功体験を擬似的に味わえるし、そもそも語彙力などで成績が上がるから、この問いは大きな可能性を秘めていると思う。


ここをフリーペーパーのコアバリューにするとしたら、どのようなものになるのか興味がある。また、これが子どもにとっての読書が持つ特有の意義なのかもしれないと思った。限られた時間で本を通して成功体験を収めることで周りよりもレベルが上がるのだから。これは本の読み方を提案することにも繋がりそうだ。今後は、この方面で社会的・教育的なところも高めつつ、フリーペーパーやイベントとして発展させることを考えていきたい。


さて、【「お山の大将」であることこそが、高校生ならではの価値である】とも気づいた。「井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さを知る」という言葉の通り、視野が狭いからこそ気づくことがありできるチャレンジがあるのではないか。


また、アワードの審査基準について、僕らが当たり前だと考えて発表に盛り込まなかった、論文を読んだことや専門家に話を聞いたことという点をしっかり発表に入れ込んだチームが高評価を得ており、ある意味で、大人の前近代的考え方を垣間見ることになった。


後継者問題などを考えたとき、発表を聞いて「私もやりたい」となってほしいのだが、現実は引かれることが多いという多くのプロジェクト共通の課題も明らかになった。そこで考えたいのが、「自分だけのドラマを語れ」というフレーズについて。ここで言う「ドラマ」とは、テレビの恋愛ドラマのような【再現性は低くても、こんな恋(プロジェクト)をしたい!、と思わせるもの】だという捉え方にとても納得した。


〜全体を通して〜

面倒に感じ始めていたフリーペーパー活動だが、マイプロを機に、改めて振り返る機会と多くの刺激を受け、改めて走り出したいと思う。また、こうして自分の想いや気づきを言語化することの大切さにも気づいたし、そのおかげで、方向性が定まり、さらなる探求を続ける道が幽かに見えたような気がする。


何はともあれ、マイプロという場はとても楽しかった。5000近くのプロジェクトが応募した中から、全国へ進めるたった48の1つに選ばれた、という、甲子園よりも高い倍率を勝ち抜いたことに誇りをもちつつ、それでも賞には届かなかったという悔しさをバネに、今回の学びや問いを踏まえて、また来年、この全国の場に帰ってきたいと思っている。

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