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マレーシア ペナンの人の優しさに触れた

  短期の留学でマレーシアを訪れた。マレーシアでは、外食文化が根強く、家でご飯を作るという機械が少ない。そのため、比較的安価な値段でGrabという日本のUberEATSに似た宅配を利用することができる。
  ある日、私は夜ご飯にマックを注文した。(マレーシアのファストフードには辛いソースが必ず着いてくる。これが中々癖になる)もちろん、Grabを利用して。Grabは配達者が商品を受け取ると、注文者とチャットや電話ができるのだか、その日はいつもと様子が違った。基本配達者は、チャットや電話を掛けてこないのだが、何度も電話をかけてきた。また、チャットも何度も送ってくるが、マレーシア語で読むことができない。電話口からは、マレーシア語らしき言葉で、「エアポ」と連呼している。"I can't speak Malay"と言って、私は電話を切った。
 しばらく経って、お届け完了の通知が来た。しかし、私の宿泊場所の周りにはそれらしき配達者が見えない。もう一度、地図を確認してみる。配達者は私の宿泊場所ではなく、ペナン空港にマックを届けていた。
 私が、よく分からないマレー語だと思って無視したのは、エアポート、つまり空港だった。最終的に配達者は私の宿泊場所まで、バイクを飛ばして届けに来てくれた。彼の優しさとそれを無視してしまった申し訳なさから、チップとして25リンギットを払い、マックをうけとった。

#わたしの旅行記

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