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新規事業を作る人にはHOPEが必要だ

3回に分けてお送りしている未来予報株式会社(VISIONGRAPH.Inc)に聞く未来の話、今回はWHITEのシナリオプランニングについてご意見を伺いました。

過去の回はこちら
1回目「未来を予報する仕事について聞いてみた」
2回目「未来予報株式会社ができるまで」

まず、冒頭にWHITEのシナリオプランニングについてお二人にご説明しました。

1.課題(市場)の設定
2.情報を収集する
3.未来の重要要因の特定
4.世界の作成
5.シナリオ作成
6.アイデアの検討

※WHITEのシナリオプランニングに興味を持たれた方は7/31(水)に開催される【無料|新規事業担当者向け】シナリオプランニング×事業開発セミナー 〜未来視点が必要な4つの理由〜も併せて御覧ください。

HOPEから未来を考える

ーー以上がWHITEのシナリオプランニングのアプローチなんですが、今お二人がやっていることに近いですか?

曽我:例えば、調べた未来を出し合ってみようというのはやったりはしていますけど違うポイントは結構ありますね。僕らは「未来像を作る会社」って言っているんですけど未来像のあとに「HOPE」ていうのをつけているんですよ。だから経営者とか新しく事業を作る人がどういう世界にしたいのかっていうのを一番重要視しています。なので客観的に書くっていうのは自分のつくりたい未来がわかったときの検証作業ですね。だからちょっとアプローチが違うなというのは思いました。

宮川:大企業の方には向いているかと思いました。自分たちや会社の事情とかあるから、業界のことはよく知っていたりするので整理するにはよいツールだと思いました。

曽我:一人ではなく、一部署とかでのチームでワークするにも向いていますね。

曽我:HOPEを磨かなくてはいけないのはかなり時間がかかる作業なので、おそらく企業が半年間で新しい事業をつくりたいとか、中経を半年後つくりたいとかにはそんなに向いていないかもしれないなっていうのは思います。なので顧客を選ぶかもしれません、僕らの方は。

ーーHOPEを作るときっていうのは大企業でも作れるんですか?

宮川:会社のミッションとしてこれをやれ、というのがあるとどうしても会社が主語になってしまうので。「俺がこれやりたいからこの部署作ってくれ」みたいな人だとHOPEを顕在化しやすい。例えば介護の体験があって「こんな困ってたから」という実体験や原体験、パッションがないとプロジェクトが絶対途中でなくなる。続けたとしても世に必要ないものができあがってしまう。それが実感としてある。事情の産物は誰も使わないですからね。

ーーない場合、作る方法はあるんでしょうか?

宮川:ない場合でもその人とずっと対話して、何が好きなんですか?なんでですか?とずっと聞いていくと、その人の原体験、自分が本当にやりたいことが見つかるといえば見つかります。
・・ただそれが会社とどうつながりがあるかは別の話。

HOPEから事業を作っていく

曽我:あとは自分自身が納得できる未来像を作った後に、誰を巻き込んで行くか、という視点も必要ですね。共同創業者と、サポートしてくれる人と、会社で手伝ってくると、会社の上長と、インベスターとか。外に出していく時に必要となる未来像とかHOPEが変わっていきます。

未来予報株式会社で提唱しているHOPEの広げ方

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未来予報株式会社に聞いた未来予測のポイントは「自分が本当にそれをやりたいのか」「決まったあとに誰を巻き込んでいくのか」。
自身やスタートアップの支援経験に裏打ちされた、新規事業創造には強いオーナーシップ=HOPEが必要である、と非常に説得力のあるアプローチであると感じました。

奇しくもWHITEでは会社のミッションと合わせて、自分のためのマイミッションを設定することを始めています。新規事業担当者のHOPE、ミッションが新規事業を作るための温床となりうるという考えが共通しているというのも新たな発見となりました。


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