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お絵描き好きの一人の女の子が、オーナーネイリストになるまでのお話【前編】


こんにちは、オンラインサロン「CIRCUS☆BY RIN’S NAIL」事務局です。
先週から早速、オンラインサロンがスタート!8月7日には、家賃支援給付金の申請の仕方を学び、実際に申請まで完了させるセミナーも開催しました。

今後、noteではサロンの様子やネイルに関するさまざまな情報を発信していく予定ですが、まずは発起人の志塚玲子の紹介をしたいと思い、インタビューを実施しました!

ネイリストを目指している方はもちろん、自分自身のキャリアについて悩んでいる方にもぜひ読んでいただければ嬉しいです。

ネイリストになろうと思ったきっかけは“たまたま”

改めて、志塚さんはどうしてネイリストを目指そうと思ったんですか?

志塚:実は、私がネイリストを目指したのは“たまたま”だったんです。

私は、運動をやらせたかった父の意向とは異なり、芸術的なものへの興味が強い子どもでした。雨の日に水滴がキラキラと光るクモの巣があまりにも綺麗で、なんとか持ち帰って飾っておけないかと真剣に考えるような、“綺麗なものへの憧れ”が強い子どもだったんです。ただ、絵を描くことやネイルに興味はあったものの、当時は職業にしたいと強く思っていたわけではありませんでした。

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志塚:そんな子ども時代を過ごし、高校生で進路を考える時期になった時、同じ歳の従兄弟に「美容科のある専門学校に一緒に行かない?」と誘われ、たまたまトータルビューティー科のある専門学校に通うことになりました。いざ学校が始まると、ネイルの授業で先生にすごく褒めてもらうことができて、「これなら一番になれるかも!」と、ネイル1本に絞った仕事に就こうと思い立ったんです。

始める時には、“辞める時”も決めてきた

志塚:ところが、1年も経たないうちに私は、専門学校を辞めることになります(笑)。というのも、「ネイルを本気でやりたいからここの学校じゃない」と思い、学校を辞める決断をしました

それは思い切った決断ですね。辞めた後はどうしたんですか?

志塚:本格的なネイルスクールに通おうとしたものの、地元の群馬県にはネイルを教える資格を持ったJNA認定講師がいないことを知りました。「これじゃあマズイ」と思っていた時、東京でJNA認定講師が集まってそれぞれの技術を披露する場があると聞き、一人で東京へ見に行ってみることにしました。いざ、本物の技術を目の前にしたら、あまりに感動してしまって…直感的に「この人だ!」と思った先生に、気づいたら「先生に教わりたいんですけど、どうしたらいいですか?」と聞いている自分がいました(笑)。先生の名刺をもらって、100万円ほどするネイルサロンのコースに即申し込み、その次の週には渋谷のネイルサロンに通っていました。母には、勝手に契約するなと言われていたんですが、「私の貯金、全部下ろして。必ず、もとを取るから」と断言し、群馬から渋谷へ通い始めました。

群馬から渋谷まで!? それほどにまで志塚さんの心を動かした先生の魅力はなんだったんでしょう?

志塚:たしかに、先生からは“そんな人は前代未聞”と言われました。先生は、ただカッコよく技術を披露するだけでなく、ネイルに関係する一つひとつの行動に意味があることを教えてくれたんです。ネイル検定に受かればOKではなく、検定試験にはどういう意味があるのか、その先のお客様の存在など、あらゆるものが繋がっていることを知りました。

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1年半ほど群馬と渋谷を行き来する生活を続けた後、先生から「うちで働かない?」と誘っていただき、東京で一人暮らしをして、ネイルを勉強しながら働かせてもらうことになりました。

ようやく、ネイリストとしての一歩ですね。

志塚:はい。でも、実はこの時、私は辞める日にちを前もって伝えて就職したんです。

どういうことですか!? 憧れの先生のもとへ就職したにも関わらず…

志塚:JNA認定講師を取ったら、地元の群馬へ帰ろうと決めていたんです。帰りたかった理由は2つあって、1つは親の了承もなしに勝手に始めてしまったことだったので、一度帰って親を安心させたいと思いました。そして、もう1つは、群馬でネイリストを目指す人の近道を作りたいと思ったからです。私自身が群馬にJNA認定講師がいなくて渋谷まで通ったり、いろいろな意味で遠回りをしたので、そういった苦労をする人を減らしたいという思いがありました。

地元への思いがあったんですね。それで、地元へ帰って教える側に回ったということですか?

志塚:いえ、その後も簡単にはいきませんでした。当時、私は23歳でJNA認定講師の資格を取り、25歳で地元へ帰ったんですが、若い人が誰かの上に立って教えることをなかなか受け入れてもらえなかったんです。結局、先生として引き受けてくれるところが見つからず、自分でも「たしかに、社会経験がないな」と思ったので、全国でスクールなども展開している大手のエステサロンに就職することにしました。

独立しようと思って帰ったのに、就職という道を選ぶことになったんですね。

志塚:はい。会社について学ぶべきことがあると思ったんです。そして、この時も私は「辞める時」を決めて就職しました。ここで学ぶべきことは何かを考えて、それらをすべて学び終えたら、今度こそ独立しようと決めていました。

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誰かのために頑張ってたら、キャリアがついていた

ネイリストを目指し始めたのはたまたまだったのに、意志を持って着々と進めることができたモチベーションはなんだったんですか?

志塚:私は、今でこそ仕事が大好きなキャリアウーマンのように思われることがありますが…。実際は、仕事が大好きなわけではないですし、本当は行動力がある人間でもありません。自分は大したことのない人間だと思っているので、自分のために頑張ることには腰が重いんです。

ただ、自分ではない誰かのためなら頑張れた、それだけです。

私に仕事をくれた先生、応援してくれた両親など、周りの人に返したいと思いながら、目の前のことを全力にやってきたら自然とキャリアがついていたという感じです。つまり、“たまたま”なんです。

今の志塚さんからは想像できないですが、「自分もできるかも」と思えるエピソードですね。

次回は、インタビュー後編。

独立から、コンテストへの挑戦、オンラインサロンを立ち上げるまでのお話です。お楽しみに!

▼志塚玲子プロフィール
NAIL SALON RIN’S代表。JNA本部認定講師。NYCOGELインストラクター。NAIL SALON RIN’Sの他、高崎店を中心にMalua3店舗を展開。ネイルサロン経営のコンサルティングを行う「志塚ゼミ」や国内・海外のセミナーでも活動中。2020年8月よりオンラインサロン「CIRCUS☆BY RIN’S NAIL」をスタート。

▼志塚玲子Instagram
https://www.instagram.com/reiko_shizuka000/
▼オンラインサロン「CIRCUS☆BY RIN’S NAIL」
セルフネイルからプロを目指す検定試験まで自宅で学べる、トップネイリストが集結したオンラインサロン。単発講座を通じて気軽にセルフネイルを学べるほか、ネイル検定に向けた本格的な指導やネイルサロンの開業サポートなど、幅広い講座をご自宅で受講いただけます。
https://circusbyrinsnail.stores.jp/

▼「CIRCUS☆BY RIN’S NAIL」Instagram
https://www.instagram.com/circus_official_/

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