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酔って思ったことを連綿と書き残す29「一さいは過ぎて行きます、が」

「一さいは過ぎて行きます」とは、太宰治さんの「人間失格」のラストの名台詞。

こういうのもキュンキュンとさせてくれるけど、太宰さんの作品ってラストやチャプターの締め言葉が本当にえげつないというか、悪い言葉で言うと「たらし」で、いい言葉で言うと「心を掴んで離さない」のが好きだ。
どうしようもなく、大好きだ!
は、置いといて。

ていうか、よく考えると、なにゆえ、「さい」をひらがなにしたんだろうね?
もしかして、いろんな漢字を引き合いにしてたりするんだろうか。切ったり、殺したり、西だったり、酒だったり、歳や才だったり、済、再、際。
基本的には分かりやすい文章を太宰さんって(あの当時からすると)使っていたけど、「一さい」については、逆に分かりにくい感じじゃないですか。
ただ、雰囲気を柔らかくしたかったのか。
別の意図があったのか。

という話をしたかったわけじゃありませんでした。
うつらうつらと2024が近づいてきたので、「今年も早かったねえ」の反語「今年は長かったぜ!」という、個人的な話をしようかな、と思った。
一さいが過ぎていかねえぜ、です。

もう寝る時間なので、さして振り返らず行くよ(まさに、酔っ払いの真髄だね)


ふつうの人なら一年のトレンドは「昇進したぜ!」「ビジネスであんなことこんなことなったぜ!」でしょうけど、下賤である私の2023年のマイトレンドは「マインスイーパーの上級60秒台に足を突っ込めた」ことでした。
11月23日のことです。祝日でした。
世の人は大概休日でしょうが、下賤民は仕事です。人の休みは自分の仕事!
そんな祝日、仕事に行く直前の8時ぐらいに「あともう1ゲームやって仕事に行こう」って時に、60秒台に足を突っ込みました。
これほど仕事を休みたいと思ったことはないだろうし、今後もないでしょう。
思わず冷蔵庫を開けて、宝焼酎の酎ハイを開けそうになりましたよ。幸い、アルコール0の宝焼酎の酎ハイがいっぱいあったので、おとなしくそれを一気飲みして出社しました。

マインスイーパーを始めたのが2020年の春だから(コロナ禍で職場が営業を取りやめて、仕事に行けず、お給金も入らず、インスタント麺をひたすら食べて、1ヶ月半で8kg太った頃の話です。その後1年がかりでダイエットして14kg落とした。これもネタだなあ)足がけ3年半か。マインをやってない人にはちんぷんかんぷんだろうと思うけど、やり始めたあたりから、私は上級60秒台を目指していました。夢だったんです。上級60秒台というのが。当時は目標じゃなかった。夢でした。
なんで60秒台かというと、上級の40秒台、はたまた30秒台というトップレベルの領域の人の言葉を読んだりすると、そこが入り口=60秒あたりから、みたいな感じだったと思うのです。どこかでそれを読んだから。なので、なんとなく「そこまではいきたい」なんて、当時の私は夢を見ていたのでした。その当時は100秒切れたら「やったぜ!」ぐらいの感じだったな。今思うと可愛い。
で、今年の頭らへんは、80秒台が出たら嬉しい感じだった。
半ばあたりで、80秒台じゃなんとも思わなくなって。
ちなみに今年のマインスイーパーの目標は上級60秒台ではなく「2」でした。
例え成績は伴わなくても、プレイ中で「2」で悩む時間がなくなれば、自然と成績が上がるんじゃないかな、と思って。マインスイーパーで一番よく出てくる数字が「2」だと思ったから。それを極めたらいいんじゃないの?という安直な発想で。
それが功を奏したのかはわからないけど、思いがけず、夢だった60秒台を見ることができました。
ただ、見たら見たで、全然すごくもなんともなくて。
だって、いまだに凡ミスしまくるし、シンプルに自分の動作が「遅い!」と思うし、思い描いていたような「60秒台出せる夢のような人!」みたいな、そんな雲の上の人のようなプロフェッショナルなプレイもできていないし。
こんなもんだったんだなあ、って。
だからこそ、どこぞかの先達の仰っていたような「そこが入り口です」なんだと思ったし、自己記録+15秒台をコンスタントに出していかないと次がない(記録更新の目はない)という先達の教えに基づくと、私はもう、80秒台すらも出していられない。
途方もない。
急にやりたくねえ。

そう考えちゃうと努力退転の法則が発動しちゃうと思ったので、来年のマインスイーパーの目標はメロウに「基礎」にしようと思いました。
というか、前々から、「マインスイーパー、いっきまーす!」って、1マスをポチッと開けて、それを全部クリアできる方が絶対にええやん、って思っていたのです。
速さよりもそのほうがすごいじゃないですか?
マインスイーパーはタイムアタックのゲームで、それなのに二者択一の盤面も頻繁に出てきちゃうけど、そんな二者択一の運試し以外の全てをクリアできる方が惚れるよね、とは思っていたのです。
その方が、秒数よりも私の理想。
だから、来年は基礎。クリア率の底上げ。もっといえば、泥酔しててもいくらでもクリアできるような能力作り。
それにしようと思っています。
例えるなら、エッチよりも接吻だね。にしても。

マインスイーパーがeスポーツ化したら、もっとやる気出るのになあ。マインスイーパーで生計を立てられたら、最高だな、なんてね。

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