人生における選択肢の話②

続・アラサートランスジェンダーが

“普通”の生活を求めた話。

さかのぼること、約10年前。就活をした。

“女性”として生きることにはめちゃめちゃ違和感があった。

ただ、面接とかで

私はトランスジェンダーなんです!男性として働かせてください!

(企業の人)…めんどくせぇ奴だな。不合格。

となることのほうが、当時の自分にはよっぽど違和感であった。

ならば、ボーイッシュな女性を演じることで“普通”のサラリーマンになろう

という2択目を迷うことなく、というか1択目を検討することもなく、選んだ。

これは実は今でもあまり変わっていない視点で、今でもこのようなスタンスでサラリーマンをしている。

でもこれからの時代、本当にこれでいいのかな?という迷いもある。そのうちまた、より良い形を見つけたいな、とは思っている。

今回は、セクシャリティとはまた別の視点からの“選択肢”の話をしたい。

先日の記事にも出てきた、制服のかわいくない有り難い(自分にとっては)女子高は

超進学校

であった。

大学に行って当たり前。ここで迷う選択肢は

どの大学、学部に行くか

であって、専門学校や就職と迷う生徒などいなかった。いや、いなかったわけではないのだろうけど、いないかのように扱われていた。(LGBTと似たようなものか)

その時美容師になりたいと思っていたものの、親に猛反対されて大学に入り、その後中退して美容学校へ。晴れて美容師として活躍する同級生の話を聞き、

マジかっけぇ

と思ったものであった。

そして、とりあえずその時行きたいであろう大学と学びたいのであろう学部を選び、受験をし、入学して卒業した。

就職する時だってそう、

選択肢は

どの業界に行くか、どの会社に行くか

であった。

今みたいに、同級生にYouTuberを目指す者などいなかった。

だから、何の迷いもなく

その時興味があるのであろう業界や会社の説明会を回った。

話を聞いてみて、興味があるような気がしていた。

社会人として数年働いたのち、ふと気付いた。

今してることって、本当にしたいことなんだろうか?

いや全くしたくないというわけではもちろんない。

ただ、めっちゃしたい!ではなく

うーん、まぁAかBか、どっちかから選んでって言われたら…とりあえずAかな

くらいの感じなのである。

それで、その考え方って、大学を選ぶ時や会社を選ぶ時と通じてるな、と気付いた。

◯◯大出てるのに、なんでここで働いてるの?

とかよく聞かれた。それにとても違和感を覚えたわけだ。

えっ、別に良くない?

って感じなんですけど。勉強ができるからって(別にそこまでではないのですけど)、弁護士とか医者とかにならんとあかんの?

勉強より、人と接したいとか話したいとか、そういうことが好きだったら、接客業をしてはいけないの?

大学を中退して美容師になった友達は

賢い進学校にいようが何だろうが、美容師になりたかったんやないか。

何が悪い!!

学歴ありきで将来を考えるのではなく

若い時にもう少し「自分は何が好きなのか」「何に興味があるのか」について考えるべきだったし、今の若い人たちにも考えてほしいなと思う。

特に勉強ができる子たち。

勉強できるからって、資格を取ったり士業につかなきゃいけないわけじゃない。

もちろん、本当になりたいのならば勉強して目指すべきと思う。

とにかく言いたいのは

学歴やセクシャリティや、そういうものに縛られずにたくさんの選択肢持ちたいよねってことと

たとえ端から見ててそれに見合わないと思ったとしても、

本人の意思なら否定しないでおくれよ

ってことですね。

ちなみになんですけど、

美容師に聞いたブリーチの仕組みとか普通に意味不明だったし、

めっちゃ化学やん

ってなったからな。

猛反対してた親御さんよ、解説してみいや。

って感じです。


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