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初めての彼氏は16の時、24歳を橋の上でナンパした。

私はちっともモテなかった。
ずっと彼氏が欲しかったけど、できなかった。

男友達は多いし積極的で明るい性格だったけど、たぶん癖っ毛メガネでぽっちゃりでおでこだったのがいけないのだろう。

しかし高校生になって、コンタクトにしたけど、やっぱりモテなかった。
おそらく、ダメな点の一つしか、改善されてないからだろう。

そこで私はもう一つのダメ点、ぽっちゃりを少しでも改善しようと思い、夕方にジョギングを始めた。

そんなある日、私はジョギング中、橋の上で声をかけられた。

その人は止めた車の傍にいて、車が故障してしまい、携帯の電池も切れてしまって困っていた。
JAFを呼びたいので、申し訳ないが携帯を貸してくれないかと頼んできた。

なぜ私に頼んだかというのは、私が若い女の子だったからではなく、そこに人類が、私しかいなかったからだ。

そこは人など誰も歩いていない、森へ続く橋の上。
その人はもう30分も、誰か来ないか途方に暮れて待っていて、ようやく私が現れたという。
というか私が来なかったら、一日中誰も来なかっただろう。(←とんでもないところをジョギングしているやつ)

私はもちろんすぐに携帯を貸してあげた。
その人は私に名刺を渡して、怪しい人じゃないし、携帯を使ったら履歴もちゃんと消すと説明して、JAFを呼び始めた。

それからすぐにその人は携帯を返してくれて、履歴も消して、私に二千円を渡してくれようとした。
「助かりました、お礼です」

私はその人が電話している間、その人がなんかちょっとかっこいいので、見惚れてしまった。

そこで「お金はいらないので、今度ご飯をおごってください!」とお願いした。

ナンパーっ!

そして、その人は、ちゃんと約束を守って、ご飯を奢ってくれた。
私の積極的なアプローチの末、私たちは付き合うことになって、初めて私に彼氏ができた。
そして4ヶ月後に、私たちは別れた。

私は付き合いはじめた頃、二人は「運命の出会い」だと思った。
だってあそこで車が故障して、私が偶然、ジョギングしなかったら、二人は出会わなかった。

今となっては、「ただ自分でナンパしただけの出会いだろ」とツッコミたくも思う。

しかし、出会いに運命なんてあるだろうか、とも思う。
どんな出会いも、どちらかが自分から動かないと、その後続いたりなんか、しない。

逆に言えば、自分から頑張って声をかけたら、どんなことでも出会いになる。

世の中には、「いい出会いがない」という人がいる。
しかし、自分からいい出会いを掴みにいかなきゃ、いい出会いなんて、どこからともなく来たりはしないのだ。

心動くイイナと思う人がいるなら、道端でも森の入り口でも、どこでも声をかけなくてはならない。
積極的に声をかけもしない人のもとに、素晴らしい出会いなど、決して来ない。

こんな私でも彼氏ができたのは、勇気を出したからだし、その勇気にこそ、恋の女神は振り向くのだ、と私は思う。

↑まぁ、結局別れてるんだけども‥!

以上、モテなかった私に、初めて彼氏ができた時の話でした。

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