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 夜ベッドに横になると、カーテンの隙間から月が覗く。今夜はどんな光だろうと思いながら見ているとそれだけで数時間経っていることもある。そして気が付いたら眠りに落ちている。これが一番理想的な眠りのつき方。


 時々、月の光に導かれるように夜道を散歩したくなる時がある。そんな時は、新しい服に着替えて可愛くメイクもして、月とデートする気分で散歩に出かける。そうすると、日中とは違う自分になれる気がしてなんだかとても気持ちが落ち着く。素敵な顔を見せてくれた時には、そっとシャッターを切る。大切な恋人とのデートの時間だから、静かに包み込むような気持ちを忘れずにね。

 都会に聳え立つビルの間からも、開けた広い大地からも、どこからでも月はこちらを見ている。だから私も夜空を見上げる。どこにいてもそこでは必ず月がボウっと輝いている。

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