お付き合いする金属も選べる時代!
こんにちは。Rinnuです。
先ほど私自身ちょっと心の奥底を抉る記事を書いたので結構涙腺にきているのですが、明るくないのは私じゃない!笑 ということで本日はもう一つアップしてみます。
皆様ご結婚されていますか?
結婚されている方は結婚指輪はしていますか?
私は実は結婚しておりまして、指輪もしております。
結婚指輪をしている方はどんな素材の指輪でしょうか?
一般的な指輪はプラチナ(白金)が多いと思います。中には金の指輪をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Rinnuの指輪はこちらです。
なんか青い…と驚く方もいらっしゃるかもしれないですね。
陽極酸化膜だ!とわかる方はなかなかの化学オタです。
私の指輪はハフニウムという金属でできています。
この素材を選んだ理由を今日はトピック的に話せればと思います。
みなさまは指輪にする金属に求めるものは何ですか?
Rinnuは以下のことを指輪に求めていました。
・丈夫、歪みにくい傷がつきにくいでも事故に遭ったりして指輪が引っかかった時には切断できる硬さ
・綺麗な白色
・汗などで溶けにくい
・結婚年に何かゆかりのある金属にしたい
・できれば白金は触媒に使われてほしいので白金以外がいい
色々書いていますが、Rinnuは白金以外の指輪が欲しいと思っていました。
特に前回お話しした、触媒という分野において白金は特別な物扱いをされているからです。
白金は遷移金属と言う分類に入っています。
(元素周期表でいうと真ん中のあたりのもの)
ちょっとここから複雑な話をしますが(読み飛ばしてもOKです)遷移金属に所属する元素は電子がd軌道にのっています。何が他の電子軌道と違うかというと、d軌道は尖ってでっぱっています。細かい説明は省略しますが、遷移金属は電子軌道が出っ張っていることが理由で近くに来た分子と電子をやりとりしてくっつけたりすることに長けているのです。中でも白金は特別その能力が高いことで知られています。
前回の記事「こうそ、しょくばい、婚活パーティ?」の説明をもとにすると、白金は「結婚したい人を集める才能に長けた婚活パーティ会場」ということなのです。
それを指輪に使うのはもったいないと思ってしまったのがRinnuの考えでした。
それでは他の金属で先ほどのRinnuの希望を叶えるものはあるのか。
金属素材を比較してみましょう。
⭐️硬さ
↑硬い
イリジウム(硬度が高いため、指輪を作った後にサイズ変更はできない)
ハフニウム(硬度はPtの3倍)
タンタル(硬度はPtの2.5倍)
ジルコニウム
白金
金
白金よりもハフニウムなどの方が硬いことがわかります。ただ、あまりにも硬いと事故で手を挟んでしまってどうしても指輪を切らなければならないと言った時に困りますね。
⭐️白色度
↑銀白色
イリジウム
プラチナ
ハフニウム
ジルコニウム
タンタル
↓黒色
ハフニウムはプラチナに近い白色があります。
⭐️汗などに溶けない
汗により溶けた金属が傷などから皮膚に入ると金属アレルギーになる恐れがあります。
金属アレルギーの心配がないのは以下の金属です。
タンタル
ハフニウム
ジルコニウム
ニオブ
チタン
ここまででハフニウムがRinnuの中では第一候補になりました。
しかも結婚する時にはハフニウムは発見されてからちょうど100周年でした。
(理由が後付け笑)
それもあってハフニウムの指輪を作ることに決めたのです。
さて、ハフニウムの指輪をつけてプラチナが守られたと思っていたところですが、最近酸化ハフニウムが半導体用途で注目されているみたいですね。(Rinnuは知らなかったのですが)使われない元素はない…無機化学は奥が深いです。
私はこちらのお店で結婚指輪を作りましたので、もしこれからという方はご参考に
それでは今日はこれくらいで。
そのちゃんは今日も今日とて元気です。
それでは。
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