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星屑222 めがねのはなし

2021年3月8日

 だんだんと春の日差しになってきましたね。昼間はマフラーがなくても過ごせる日が多くなってきたように感じますが、普段は朝晩しか外に出ないので、厚めのコートとマフラーが手放せません。
 先日、新しくメガネをつくりました。コンタクトの上から、さらに矯正するメガネです。コンタクトの上からメガネ? と思われるかもしれませんが、私は極端に視力が悪く、社会的には弱視と呼ばれる立場に片足をつっこんでいます(弱視は矯正しても視力が上がらないことを示すので、厳密には弱視ではありません)。裸眼は0.1以下。コンタクトをつけるとどうにか0.4〜0.5あたりです。使用しているコンタクトのメーカーの都合で、これ以上度数をあげることができないと診断され、ハードコンタクトならもう少しましになるかも、と提案されて試してみるも、まばたきをするたびに外れるという相性の悪さで、泣く泣く断念。特注のコンタクトを作るか悩んでいますが、高額なレンズを作って数年使用するというのも、紛失や衛生的なことを考えるとなかなか踏み切れず、今日に至ります。
 このままだと運転すら危ういと思い、日常では使わなくても、ここぞというときに使えるものがあれば便利かもと考え(そして某メガネ屋のポケモンコラボにつられ)作ることを決意しました。
 メガネを作る際に驚いたのが、度数の低いメガネの納期の短さです。通常裸眼用に作ると特注になってしまうので、最低でも1週間はかかります。そしてレンズの種類も選べないので瓶底メガネのような厚ぼったいメガネになります。細身のフレームだとレンズの厚みが目立って滑稽な感じになるか、早々に壊れてしまうので、なるべく厚めのフレームを選ぶよう店員さんに促される……ということは今回全くなく、自分の好きな細身のフレームに、薄めのレンズで、数時間後には完成していました。これは本当に感動しました。普通の人はこんなに簡単にメガネが作れるんですね。
 コンタクト+メガネでも1.0まで視力をあげることは難しかった(あまり度をあげると平衡感覚が狂ってしまう)のですが、久しぶりに駅の電光掲示板がはっきり読めて、ビルの上にある看板の番号を認識できてこれまた感動しました。こんなに鮮明な視界でみんな生きていることに驚きですよ。目が疲れないのかしら。
 このまま失明するのかしら……と怖くなって調べたところ、視力低下で失明することはほぼないそうです。それを知ってほんの少し安心はしましたが、がっつりPC仕事のうえに色を扱う仕事なので気をつけなければいけません。目を労って生きようと思います。

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