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星屑209 ルーティンばなし

2020年6月15日
 書きかけの星屑が何個か溜まっているのですが、なかなか続きを書くことができません。いざ書き進めようとしても時世的にもう遅い内容だったり、何を書こうとしていたのか思い出せなかったり。苦しい言い訳をするとすれば、自粛期間中は家と職場とスーパーかコンビニのルーティンで特に目新しいこともなかったので、似たり寄ったりの文章になるのが嫌で現実逃避をしていました。
 毎日毎日同じことの繰り返しというのが苦手な人もいるかとは思いますが、私にとっては結構大切なことだったりもします。朝同じ時間に起きて、シャワーを浴び、着替えて化粧をする。9時27分に家を出る。靴をはくときはだいたい右足から。42分の電車に乗って、会社の最寄りに着いたら同じルートでコンビニに寄って紙パックの玄米茶とコーヒーか紅茶を買い、出社する。コーヒーを飲みながらざっとメールのチェックをして作業にとりかかる。
 帰る時間は日によって違うのですがだいたいパターンが3つくらいあって、電車の中でどれを選ぶかを考えていたりする。帰る時間はバラバラでも寝る時間はだいたい12時を少し回った頃。それより早くても、遅くても体調を崩してしまうような気がして、夜更かしをしすぎる事はあまり無いような気がします。休みの日はのぞく。
 ルーティンはときに験を担いだりおまじないのようなものだったり、自分の心を平穏に保つためのものだったりもします。体調も良くいつもと同じペースで歩ければ順調だし、暑さでばて気味のときは歩調が少し遅くなる。そうやって自分のこころや体に違和感がないかたしかめながら日々を送っています。こういう人は多いのではないでしょうか。小さい頃はたんなるおまじないでも、大きくなるに連れて効率を考えていたり、自分の中で方程式が完成していたりする気もします。誰かに理解してもらおうというのではない、日常のささいな行動、気がつかないうちに繰り返していることもありそうです。
 緊急事態宣言を受けてかなり限られた行動をしなければならなくなったことで、自分の小さな癖やこだわりに気づくことができたし、それが非常事態でも変わらずにいられることにも気がつきました。今までどおり、いつも通り文字と紙を追って息ができているのは、本当に幸運だと思います。
 当たり前の日常に感謝して、はやく全てがいつも通りの日常を送れますように。
 今回は、このへんで。

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