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私が教員にならない理由

既に夏バテになりかけました…りんねです。
暑さって疲れますね。急激な変化にはこりごり。

そういえば、学校のエアコン問題や熱中症対策、かなーり問題視されてきましたね。
私が小学生の時は、水筒の中身は水オンリーでした。エアコンは最初設置されてすらおらず、でっっかい扇風機がぶぉぉぉ〜!やっとこさ設置されたエアコンは授業時間のみ、指定期間のみ。
それでも今ほど急激に暑くならなかったし、授業で熱中症なんて事もなかった気がします。かれこれ10年以上前ですからね。

そう。あの頃。
私は英語の先生になる事が夢でした。
英語が大好きな私は、それを人に教えたくて、楽しさを分かち合いたくて、ほんの少し尊敬されたくて、先生になりたかったんです。
ですが。
中学校や高校を経験する中で、先生はキツいなぁ…と思うようになりました。
理由は以下の通り。

  • 時間がない

  • 感謝されない

  • 八方固めの圧力

  • 学校嫌い

  • 夢を見せられない

時間がない

勉強嫌いな生徒に向き合って保護者と話し合ってテストの採点や生活指導に部活の顧問とプライベートの時間を割いて、それでも上から下から文句を言われてしまう。授業をやるだけならまだしも、休日や放課後まで拘束されてしまう上、成果を出さないと保護者から文句を言われてしまう…というのはあまりにも理不尽です。
部活では、外部コーチなど様々な打開策も考案されていますが、どこの誰が『ボランティア』で休日の炎天下に指導してくれるのでしょう。怪我の責任や用具管理の責任を負ってくれるのでしょう。
特異的にシステマチック。ゆえに不透明。ゆえに理不尽。ゆえに膨大な時間と精神力を充てなければならない。うぅ…非情。

感謝されない

授業以外の事についても、責任をとる。生徒の為なら行動を厭わない。それこそ教師の鑑であり、すべからく努力するのは当然。そのような空気が拭えません。
もちろん、保護者や生徒の中には、感謝してくれる方もいます。
ですが、反抗的な生徒やモンペと呼ばれる保護者が意外と多いのも事実。それだけでなく、教育委員会やお国から教育改善の指示が出る事もあります。授業方針やカリキュラムがITやら英語やらオンラインやらを無理矢理組み込み、無茶苦茶に変えられる度、現場の教員は人数不足に喘ぎつつ対応せざるを得ません。もちろん、負担が増加しても、先生ありがとう!なんて言われる可能性は低いまま。やりがいはいづこに…。

八方固めの圧力

そんなこんなで、上からはお国レベル、下からは保護者を背後に控えた生徒が圧力をかけてきます。そして、左右には内外の先生による圧力。それは例えば、校内の階級や先生同士のいじめ問題、クラス間、学校間の調整など。
さらに外部コーチや近隣住民の声が加わり、教員は全方位を固められる事になります。王手!
これでもすり減らない神経が求められるだなんて…教員は凄いです。

学校嫌い

個人的に1番影響した理由は、学校が嫌いになった事です。
生徒同士の人間関係、すなわちスクールカーストや陽キャ陰キャの違いとか、本当に意味不明でした。先生は誰も、スクールカーストとか友だちの作り方とか、必要だと感じた事を教えてくれません。
本音を言えば、授業は教科書を見ていれば理解できるので時間の浪費としか思えなかったし、部活は無駄な運動にしか感じていませんでした。
犯罪から身を守る方法や、メンタルを回復させる手段、好きなものを話したり聞いたりする時間の方が欲しかった、とも思います。
ほんっとうに、学校に行って、従順な顔して授業を受け流して、迷惑をかけなければオッケー、だなんて、退屈でした。人生の無駄遣い
そして私は学校という収容所が嫌いになっていきました。

夢を見せられない

今の授業は、思考力、グローバル化、IT、多様性…あたりがブームかましてます。

なぜか?
理由の一つは、日本経済が停滞し、日本の未来に夢を描く事が困難だからです。夢を見るより現実を見て、無い物づくしの状況で打開策を考えろ…それが、教員が生徒に(暗黙的に)言わなければいけない事です。
そして、謙虚に従順に、出された指示に対してのみ創意工夫を発揮する…そんな人材をつくるのが教員のお仕事。
武器を取り上げている卑怯さを、知識と資格という免罪符で誤魔化して、笑顔で「明るい未来を作りましょうね」だなんて、おぞましい。
学校の本質的な意味は、イデオロギーの食い物にされて既にどこかに行ってしまったんじゃないかな…と気落ちします。

あぁ、教育学部に入って、教育の意味や学校の意義を知りたかったのになぁ…なんてお笑い種ですね。

フォロワーがいないので好き勝手に書いてしまいました。
過激派ではないので念の為。

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