【詩/詞】もうひとかけら
ずっと外ばかり 他の人ばかり
この狭い部屋にはなんにもないしね
遠くばかり 景色ばかり映して
触れられる温度も記憶もない
どこまで見えれば
幸せになるんだろうと
歩き続けては
誰かが誰かの隣にいることに
気がついて立ち尽くした
このまま愛を知らないならば
大きな世界を語ってしまうみたい
でも知らなくて
そのひとかけらを知りたくて
君の隣にいるみたい
こんな理由でいいのかな
きっと傷ついて 逃げ出して
おしどりの夫婦にはわからないかもね
真っ白にして ささやかな幸せを
教えたのはどこかの知らぬ人
何人と出会えば
幸せになるのだろうと
歩き続けては
誰かが誰かの隣にいることに
ずっといることに気がついた
このまま人を知らないならば
ただ深い言葉を語ってしまうみたい
でも足りなくて
そのひとかけらが必要で
君の隣にいるみたい
そんな理由でいいのかな
好きとか嫌いとか
分からないでしょう
知らずして見た眺めで
決められないでしょう
輪郭だけでは愛せないから
近くで生きていると知ってみたい
そのまま愛を知ってみたならば
二つの世界を愛せてしまうみたい
近くで遠くにいる私は
まだ知らなくて
もうひとかけらを知りたくて
君の隣に居たいみたい
私の世界のひとかけら
すべてじゃないひとかけら
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