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本好きでなかった私が読書会を主催するようになった理由

こんにちは。りんです。
みなさんは読書好きですか?

私は子供のころは読書が大好きだったのですが、大人になりいつの間にか読まなくなりここ数年は仕事に関係するビジネス書を月に1冊程度読むくらいでした。

決して読書家ではないですし、活字からのインプットより耳からのインプットの方が好きなタイプです。

そんな私が自ら読書会を企画・主催するようになりました。
「未来に向かう読書会」という名前で3/29(日)「シン・ニホン」の読書会を皮切りにこれから定期的に開催する予定です。
なぜ「未来に向かう」なのか、読書会開催と名前に込めた想いについて今回は書きます。


1.読書会、実は苦手でした

「読書会?ハードル高そう・・・」ってずっと思ってたんです。実は。
特に読書好きでもないし、仕事関係のビジネス書を時々読むくらいでしたし。何よりただ読むだけでなくて自分の意見を述べることにハードルを感じていました。
自分の考えを言語化し、外向けに表現するのが苦手だったので。
累計30本以上noteを書くようになった今でも言語化は苦手です。

でもそれを克服したいなと参加したのが「flier book labo」。
本の要約サイトflier(フライヤー)が主催していた読書会コミュニティです。

本の要約サイトflier(フライヤー)

読書会コミュニティ「flier book labo」

通常の読書会だと事前に本を読まないといけないことが多いかと思いますが、そこは要約サイトのflier(フライヤー)さんが主催なだけあって、本を1冊読まなくでも事前に要約を読めばOK、ということだったのでそれならチャレンジしやすいなと参加しました。
読書会の主催者の1人、flierCOOの荒木さんのVoicyの番組「book cafe」をずっと聞いていたのも大きかったですね。

そこで月2回、2019/8~12までの5か月間、読書会に参加しました。
やっぱり最初は全然発言できなくて壁を感じていました。でも徐々に慣れていき少しずつ自分の意見も言えるようになっていきました。
もちろん自分の意見を言うだけでなく、ほかのメンバーや荒木さんの意見を聞いて自分では考えつかなかった考えにも触れることが出来、1つのテーマで世界がどんどん広がっていく楽しさを感じるようになりました。

それでも私は一歩進んでリソースパーソン(最初に本の紹介をする人)をファシリテーターをやったりするまでにはなれませんでした。
代わり(!?)に途中からは読書会のレポートnoteをアップするようになりました。
「flier book labo」のアカウントだけでは飽き足らず自分の個人アカウントでも同じテーマで書いてたりしました。

公式アカウントでのレポ例

個人アカウントでのレポ例

noteでアウトプットすることでみんなで一度広げたテーマを今度は深く掘り下げ、自分ごと化することが出来たように思います。
この経験はそれまで本を単純にインプットのためだけに読んでいた私には新しい経験で、インプット⇒他者との交流で広げる⇒自分で掘り下げる、という新しい学びのスタイルを身に着けることが出来ました。もちろん、読書会への苦手意識もなくなりました。


2.「読書とは何か?」未来の読書を考える

その後、「flier book labo」荒木さん、flier CEO大賀さん、久保さん、そして荒木さんのVoicyの有名リスナー多田さんとflierの事業に関してフリーディスカッションする機会がありました。

色々ディスカッションする中で「読書とは何か?未来の読書を考える」というテーマがありました。

その際に荒木さんから

★本だけではないリフレクションが読書の本質
★本と読書することは違う
1)著者のメッセージの転記
2)問いを考える
3)問いに対する答えを出す

というお話があったのですがこれはまさにflier book labo で私が体験したことそのものでした。
(荒木さんからは「そもそもそれを狙ってサービスデザインしたんだ」って言われましたが(笑))

一般的には読書といえば1)をイメージする方が多いと思います。
2)3)までしている方は少数派でしょう。私もそんな発想すらありませんでした。

2)3)はつまりは自分自身で思考し自分なりの意見を持つということ。

それはすぐには難しいし、ハードルの高さゆえにほとんどの人は1)で止まってしまう。
でも、2)3)まで出来たらきっと今まで見えていなかった景色が見えるのではないかと私は考えています。
その高みに登るには1人だと難しいけど他に助け合う仲間がいれば登れるかもしれない。

これが私が読書会を企画する理由の1つになっています。


3.今そこにある危機

そして私が読書会を企画する理由はもう1つあります。

今回のトイレットペーパー騒動を機にル・ボンの「群衆心理」で読書会を開きました。

この「群衆心理」、ヒトラーの愛読書だったということで有名な本でもあります。
ヒトラーとかナチズムとか、現代の私たちには遠い世界のように思いますが意外とそうでもないと気づきました。むしろそのリスクはいつでも潜んでいるのかもしれません。

「武器になる哲学」

この中で著者の山口周さんは実はナチズムの広がった背景は「悪の陳腐さ」に原因があったと指摘しています。
ナチスドイツによるユダヤ人虐殺計画において、600万人を殺すシステムの構築・運営を主導したのがアドルフ・アイヒマン。
彼はユダヤ民族に対する憎悪やヨーロッパ大陸に対する攻撃心によって罪を犯したのではなくただ、ナチス党で出世するため、与えられた任務を忠実こなそうとしただけだったのです。
つまり彼は自分がやっていることが最終的に何につながっているのか、どのように影響を及ぼすのか深くは考えなかったため良心の呵責もなかったがゆえにこれほど残虐なことを実行出来た、とも言えます。

「上に言われたとおりにやっているだけ」。会社や組織に属する私たちがつい口にするセリフではないでしょうか?思考停止したまま組織の掟に従う、というのは何もアドルフ・アイヒマンだけが特別だったわけではないはず。

この観点で見るとヒトラー・ナチズム・ファシズムは遠い過去の出来事ではなく、現代も第2のヒトラーの出現の可能性はあるということです。

それを防ぐには私たち一人一人が思考停止に陥らないように、常に出来るだけ高く広い視座を持ち、自分で深く考え判断する力をつけておくことが大事になってきます。

そのためには教科書の内容をそのまま暗記しインプットするというマス教育の学びだけではなく、自らの判断で試行錯誤しながら考え、能動的に学ぶことが重要になってきます。

ただ、自分の頭で考えるって結構大変です。ものすごく脳を使います。誰かが決めたルールに流される方がラクですし、日常生活からすべてのルーチンを取り除くことは出来ないのが現実です。ただ、折に触れ、自分に問いかけることは重要なのではないでしょうか。「それは誰の意見?何のためのルール?誰にとっての常識?」

そのきっかけの場として「未来に向かう読書会」が少しでも役に立てればと思っていますし、一度切りでなく幾度となく繰り返しが必要だと思い、定期的に開くことを考えています。そしてそれがきっと明るい未来につながると信じています。


4.未来に向けて

私が読書会を通じて目指すゴールは「本」ではなく「本を通じて自分で問いを立て、問いに対して解答できるようになること」
なので、本以外の「手段」も考えています。

そもそも存在が「問い」のアートは格好の材料になると考えています。
なのでいわゆる「対話型アート鑑賞会」も企画していきたいと考えています。


flier book laboで体験した読書会を通じて経験した新しい学びの楽しさをより多くの方に知っていただきたい、何より自分が学ぶことで知的好奇心を満たすのが大好きなので「問い」を立てたりデザイン出来るようになりたくてやってます。それが明るい未来につながればこんなに嬉しいことはないなと。

読書会はもちろん、対話型アート鑑賞会も随時実施しますので知的好奇心を満たしたい方はぜひご一緒しましょう(^^)

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