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コーチングの先にあるもの


目的と手段


コーチングを学びながらずっと考えていることがあります。
コーチングを使って何をするのか?何をしたいのか?

コーチングはスキルであって手段であると私は考えています。
だからそれ自体を目的にすると何かがずれてくる。
(もちろん、”コーチング自体”が目的の方はこの限りではないと思います)

これは私がずっと仕事で携わってきたマーケティングも同じ。
マーケティングの現場では手段が目的にすり替わるというパターンをよく見てきましたが、そうすると結果は出にくい。
コーチングでもそうならないようにしたいなと個人的に自分を戒めております。

そんな時に出会ったのが「アート×コーチング」。
私はアートが好きなのでこれは良さそうだなとピンときて、今「アートマインドコーチング コーチ養成講座」でも学んでおります。
元々通っているウェルビーイング のためのコーチングスクールと並行して履修しております。

アートマインドコーチングとは?

「アートマインドコーチング」って何?と思われた方が多いかと思いますので、簡単にご説明させていただきますと・・・

正式な説明は主催されている一般社団法人JEARA(日本アート教育振興会)の説明が良いかとは思いますが、もしも「対話型アート鑑賞」を知っている方がいらっしゃいましたら、それに近いと思います。

対話型鑑賞とは
作品についての情報や解釈を専門家や教員が一方的に伝えるのではなく、鑑賞者自身の思いを尊重し、グループでの対話を通して作品を味わっていく鑑賞法。

「教えない授業」―美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方ーより

対話型鑑賞法はざっくりいうと一人でアート作品を鑑賞するのではなく、基本的にはグループでの対話を軸に鑑賞していく鑑賞法、とイメージいただければ大体OKかと思います。(本当にざっくりですが)

そしてアートマインドコーチングの主催者JEARA(日本アート教育振興会)による説明はこちら。

アートマインドコーチングとは?
ニューヨークの現代美術館『MOMA』が開発した『VTS(visual thinking strategy)』と、イェール大学医学部大学院が開発した『絵画鑑賞トレーニング』の知見をベースに、JEARA(一般社団法人 日本アート教育振興会)が、より効果的に個⼈の能⼒を引き出すコーチングの要素を取り入れ、かつ⽇本の⽂化的背景、⽇本⼈の特性に合うように作ったJEARAオリジナルのプログラムです。

アートマインドコーチング主催「JEARA(一般社団法人 日本アート教育振興会)」HPよりhttps://jeara.jp/amc/

対話型アート鑑賞は通常MOMAのVTSをベースにしていることが多いので、それにコーチングの技術を取り入れ、さらにアレンジした鑑賞法という感じでですね。
ベースにMOMAのVTSがあるので、両者が似ているというわけです。

なぜ始めたのか?

単純に自分がアートが好きだから、というのもありますが、実は私、以前に「対話型アート鑑賞」のワークショップを何度か開催したことがあるんですよね。

この時は私は「教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方」という本を読み参考にしつつ、企画プロデューサー的な立ち位置でアートに詳しい友人がファシリテーションを担当し実施していました。

やってみて非常に楽しく、また参加者の方にも非常に好評だったので、もっと本格的に学んでみたい、本格的に開催できるようになりたいと思ったのがきっかけです。

何がそんなに良いの?

一番はいろんな視点を得られる、つまり気づきが多いという点に尽きると思います。
とても知的好奇心が刺激されて面白いです。
私は普通に参加者で参加するのも好きです。

そしてアートマインドコーチングのセッションは「観察力」「創造力」「思考力」「言語化力」「自主性」といったものが磨かれていくように設計されています。
それをお手伝いするためにコーチがいる感じです。

そのための場づくり、ファシリテーションについてコーチはスキルを磨いています。

アートの知識が必要?

こういうワークショップを開催する時によく「アートの知識が必要ですか?」という質問が来ますが、アートの知識は全く必要ないです。
そしてアートの知識を教えたり増やす事は第一の目的ではないです。
(結果としてそうなるかもしれませんが)

自分なりの鑑賞力をつけていくための場なので、アートの知識を増やしたいという期待をして参加されるとちょっと期待外れになるかと思います。

このあたりがちょっと参加してみないと「?」という感じになるかと思いますが、逆にそこがアートマインドコーチングや対話型鑑賞のポイントでもあるんですよね。

受け身で知識をインプットするのではなく自分の考えを自分で表現する点に意義があるのです。
この辺りは一般的なコーチングとの共通点でもあるかなと思います。
つまり、主役はあくまで参加者である、ということですね。
コーチングの場合は主役はあくまでクライアントになりますからね。

なので、お子さんの自主性を高める場合なんかにもとても良いようです。

コーチングの先にあるもの

以前のnoteにも書いたように私はコーチングを学ぶにあたり以下の2つのビジョンを持っています。

  • ウェルビーイングな価値観・世界観を共有することで未来に希望を持ってもらい、 資本主義社会の新しい形を提案していく

  • 個人レベルでは「自分の人生のハンドルを自分で握る人」を増やしたい

とはいえ、これらのビジョンはちょっと抽象的過ぎて「で、何やるの?」というツッコミをそろそろ受けそうなのですが、アートは1つそのとっかかりにしたいなと思っています。
アートそのものについて知識を増やすというよりはアートを通じて、自己理解・他者理解を深めることで日常を捉え直すきっかけを作っていけたらと思っています。
それがきっと2つの最終目標につながるんじゃないかと今は考えています。

アートマインドコーチングやります!

アートマインドコーチング コーチ養成講座の方は先に始めていたコーチングスクールとは違って、1ヶ月の間にギュッとカリキュラムが詰まっておりましたので、こちらを先に卒業することになります。(本当にぎゅーっと詰まっていたのでキャッチアップが大変。笑)

順調にいけば3月末には卒業できる予定なので、5月くらいで一度アートマインドコーチングのセッションをやりたいなと思っています。
詳細はまたこちらのnoteでもご案内しますので、ご関心ある方はぜひフォロー頂けますと嬉しいです!

とても楽しく学びのある時間になると思いますので、ぜひ一度参加してみてくださいね!
その時にお目にかかれますことを楽しみにしています。

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