新しいお人形(チャイコフスキー)
リズムもフレーズもシンプルですが、和声がやはりチャイコフスキーの響きです。
楽譜の解説によると、チャイコフスキーは常々こどものための音楽を豊かにしたいと思っていたようです。
『こどものためのアルバム』は24曲から成り、1878年に、姉の家で一時暮らしていた際に作曲。甥たちにせがまれて、ワルツやポルカを即興で演奏し、そういった経験がこの曲集にまとめられています。
なんとこれらの曲は数日でスケッチがなされ、2か月ほどで完成しています。
子どもの日常生活に結びついた作品を奏でると、心和む優しさと、純粋な喜びが感じられます。
参考楽譜:チャイコフスキー『こどものためのアルバム』(全音楽譜出版社)
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