飛行機

今の仕事に物足りなさを感じた時は

カウンセリングを受けに来て下さる方の
ご相談内容に多いもののひとつとして


「今の仕事に物足りなさを感じるようになった」
「今の会社ではもうやり切った」
「今の会社では成長は見込めない」


それで転職を考えている。


という類のものがあります。


確かに
ポスト、ポジションがないとか
ずっと同じことの繰り返しとか
10歳上の先輩も同じ内容の仕事をしているとか


そんな状況だと
飽きたり、不安になったり、焦ったり・・・
しますね。


もちろん、転職もありだと思います。


ですが
私はこの状況に関して、2つの見方、考え方があると思っていて


1つは
仕事に全てを求めない。
価値観を他の役割に分散する。
という考え方。


2つ目は
同じことの繰り返しの中でも
工夫次第で成長は出来る。
という考え方です。


まず1つ目についてですが
こういう状況に陥っている多くの方は
「価値観の全てを仕事に求めすぎ」という傾向があります。


こういう人生を送りたい
これを大切にして生きていきたい
という人生において大切にしたいことや譲れないこと
つまり「価値観」「アンカー」と呼ばれるものですが


これを全て仕事で満たそうとしています。


それを仕事以外に分散できないか?
ということを考えてみます。


たとえば、趣味や家事、ボランティア、何かしらのコミュニティの中でも
挑戦、わくわく、評価、安定、成長
というものは得られます。


仕事が全てではありません。
もっと他で価値観を満たすことを考えると
逆に仕事も楽しくなることもあります。


2つ目の
同じことの繰り返しでも成長は出来るという考え方ですが
これはまさに「職人」的に技を磨くということです。


たとえば、最近「スーパー家政婦」さんなどが話題になって
いたりします。


「家事」こそ「同じことの繰り返し」の代表的なものでは
ないでしょうか?


永遠に続く
掃除や洗濯や買い物や料理、後片付け・・・。


毎日、毎日もううんざり・・・。
という方も多いと思います。


でも、その一方で家事を
「永遠に続く単純作業」と捉えていない人もいるわけです。


スーパー家政婦さんなどがその代表ですね。


そこには素晴らしい創意工夫がある。
「単純作業」ではなく「超クリエイティブな仕事」に
しています。


塾の先生などもそうだと思います。
ずっと何十年も「高校受験」をする中学生を教えているとすると


生徒は変われど教える内容は
ほぼずっと同じ。


でも「カリスマ先生」と呼ばれる方などは
自分が常にバージョンアップしているし
教え方も時代に合わせてどんどん変えているし


きっと飽きることが無いのだと思います。
スーパー家政婦もカリスマ先生も。


一方で
「こんな仕事誰でも出来るし」
「ずっと同じことの繰り返しで飽きてしまう」
「もうここに居ても成長は見込めない」


と思う方もいるわけですよね。


もちろん、向き不向きもありますし
環境にもよりますが


この様な視点で仕事と生活を見直す、整理してみると
転職せずに「職人的」な、何ともいい感じの技を身に着けて
いくことができるかもしれません。


そこに加えて
昔の様に出来なくなったこと
逆に
昔より出来るようになったこと
を鑑みて


いきなり「転職」と思わずに
今の状況を整理して、考えてみることをお勧めします。


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