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日記:海に行きたかった

「海を眺めてぼーっとしたい。明日、海に行きたい」
先週の週末、土曜日の夜に夫に言うと「いいよ」という返事がきて、日曜日の午前中から海へ行こうということになった。私が突然に言い出したことで、予定のなかった夫は了承してくれた。私は、ただ海が見たかったのだ。最近疲れ目がひどいし、なんだかちょっと不安になるようなこともあった。山よりも断然海が好きな私は、ただ海を見てのんびりしたかった。気晴らしをしたかった。

「海に行きたい」といっても、別に難題ではない。今は横浜在住。すぐに行ける距離だ。でも、横浜の海は人が多い。湘南はもっと多い。だから、横須賀くらいがちょうどいいかな、なんて夫と話していた。人が少なくてのんびり海が見られる。別に、いまさら観光地の海はもとめていない。江の島も由比ガ浜も、そりゃ何度いってもいいところだろうけれど、観光したいわけじゃないし。
横浜の、もっと海に近いところに住んでいた頃は、歩いて海が見られる距離にいた。学校のすぐ裏が海だった。私は、海が好きだ。

日曜日、目が覚めるとなんだかあんまり体調が良くなかった。冷えたのか、お腹も痛い。風邪とかインフルとかそういう感じじゃない。たぶん、自律神経のバランスが乱れている。そんな感じだった。上にも書いたけれど、最近ちょっと不安になるようなことがあった。あと、急に気温があがったり下がったりした。もともと寒い季節のほうが好きなんだけれど、気温差はしんどい。あと、今月は猫の病院も含めると毎週二回は病院に行っている。今日も朝から歯医者だった。今週は婦人科もある。検査やメンテナンス、といった病院なんだけれど、大事なことだ。けど、病院ってどうして疲れるんだろうね。元気になるために通っているのに、病院は疲れる。今月は、電車の練習も頑張っていたし、疲れがたまっているのかもしれない。前日の夜まで海に行きたくてしかたなかったけれど、夫に「昨日、海に行きたいと言ったことは忘れて」と言った。海を楽しめそうな体調じゃなかった。

結局、近所のスーパーまでお散歩して、買い物して、午後は読書。といういつもの休日になった。私は、ちょっと嫌になった。海に行きたい、と思ったときに行くこともできない。体調の波が嫌になった。電車の練習もして、最近はいい感じだと思っていたのにこのざまだ。

🌊🌊🌊✨

私はすぐに自分の心身の不調を「このざま」なんて言い方をしてしまう。もっと褒めてあげればいいのにね。43年も生きてきたんだから、多少のガタはきますでしょう。それに、実をいえば「近所のスーパーまでのお散歩」は、少し前までは「頑張れば行ける長いお散歩」に分類されていた。「今日、スーパーまで行けた!」というコースだった。それが「いつものコースにしか行けなかった」になっている。これは、ここ数年で体調が少しでも回復してきている証拠だという見方もできる。

ままならない心身の調子の波になんとかうまく寄り添って、できるだけ自分を否定しないで過ごせたらいいよね。海は逃げないから、また行けそうなときに挑戦しよう。いつか「海に行くくらいは簡単な休日」になるかもしれないから、ね。

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