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海亀湾館長
2018年9月29日 07:05
短編小説◇◇◇ 海に向かう街道の少し手前でスーパーマーケットに立ち寄り、そこでぼくと十歳になる姪は、チョコレートやキャンディーやスナックなどの菓子類をしこたま買い込んだ。ここから海水浴場までには長い峠道を越えなければならず、三十分くらいでは着きそうにないから、車の中でおやつを食べようと、ぼくが姪に提案したのだ。 お菓子に関しては子供の方が目利きだろうと思い、姪が選ぶに任せたのだが、買い