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「黒い香り」ってどんな香り?

今日急に寒い。ねこです。

先日テレビで「黒い香りが」というワードを聞いたのだけれど、「黒い香り」ってどんな香りだろう?

それ以外にも例えば、「危ない香り」とか「黄色い歓声」とか見えない「香り」や「声」を形容する言葉にちょっと興味を持ってきた。

最初の「黒い香り」って要するに「危険な」とか「悪い」とかそういう「雰囲気」があるよね、という話で、それをイメージさせるために「黒」という色を使っているわけだけれど、そのイメージがある「黒」もすごいし、色で表現しようと思った日本人もすごい。

「危ない香り」って、本当にそのまま考えると例えば腐りかけの食品とか、ヤバい薬品とかそういうものだと思うけど、この場合は「ヤンチャそうな人」とか「裏社会」とかそういう「物/人自体の危なさ」を「香り」にしているところがまた面白い。香りって唯一見えないし伝えにくいものだから(YouTubeやテレビでも「香りはお届けできない」ってよく言ってる)、それをどう形容するかっていうのもまた難しいよね。

「黄色い歓声」っていうのも「キャーキャー言う」ようなプラスの声だと思うんだけど、それを「黄色」で表したところも面白い。わたしは「黄色」に対してそんなイメージはあんまりなかったんだけど、それでも「黄色い歓声」と聞いたら「盛り上がってんな」と思う。


でもその一方でこの形容の仕方っていわゆる「健常者」的見方で、例えば視覚に障害がある方、色弱/色盲の方はこの形容をどう考えているのだろう。
一般的なものとして普通に使っているのかもしれないが、色に対してのイメージが湧きにくい時、色で形容された言葉たちは彼らの中でどのように「色づいて」いるのか、「見える」わたしよりももっと、広い世界なような気がする。


※本日のイラストはアトリエラムレーズンさんより。わたしが見ている世界より本当はもっとカラフルなのかもしれない。

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