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刻一刻と近づくJリーグ史上最高峰の頂上決戦。魂と魂がぶつかり合う白熱の一戦を見逃すな


Jリーグ史上最高峰の決戦の日は、刻一刻と近づいている。



2021シーズンのJリーグ、12試合を消化し勝ち点32で首位を走る川崎フロンターレ。同じく12試合を消化し、勝ち点29で最強王者にしがみつく2位名古屋グランパス。“2021Jリーグ覇権争い”運命の2連戦が、4月29日から開幕する(横鞠さんごめんなさい)


2020シーズン、Jリーグ、いや日本中を席巻した王者川崎フロンターレ。超攻撃スタイルを貫く川崎は、立ち向かう相手を次々とボコボコに倒した結果、4試合を残し優勝が確定。Jリーグ史上最速優勝となり、日本中のフットボールファンを黙らせた。さらに88得点という文字には私も目を疑った。

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(Jリーグ史上最速優勝を果たした川崎フロンターレ)




そして迎えた2021シーズン。開幕前から優勝候補筆頭の呼び声が高かった圧倒的王者は、その強さを遺憾なく発揮ww。これまで10勝2分無敗。首位の座に居座っている(なにそれ去年と同じペースじゃん?!怒)

その川崎フロンターレ、今季の基本布陣がこうだ

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新加入選手で主力の座を掴んでいるのはジョアン・シミッチのみ。監督も交代なしということで、昨年のベースは基本変わっていないことが分かる。全体的にも好調だ。唯一新しい名前のジョアンシミッチもシーズン序盤こそパフォーマンスの波があったが、徐々に連携を高め、ここに来て状態は非常に良くなっている。

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(ジョアンシミッチ)



その中でここまで12試合をこなし、MVP級の活躍をしているのがレアンドロダミアンだ。

レアンドロダミアンは2019シーズンから川崎に加入。2年間に渡り同ポジションの小林悠と熾烈なポジション争いを繰り広げてきた。そのレアンドロダミアンが今季、ついに覚醒を果たしている。今年から副キャプテンを託されいるレアンドロダミアンだが、副キャプテンを託されたことによってチームにおいての責任感が一層強まった(多分)。開幕戦から目を疑うほどの献身的なプレスを披露。1試合だけにとどまらず、毎試合その献身性を継続している。なにダミアンの良さは献身性だけではない。強さ、高さ、得点力、決定力、そして明るく素朴な性格。彼のプレー、表情、存在は川崎サポを笑顔にする。

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(レアンドロダミアン)




そんな最強川崎フロンターレだが、今シーズン初のドローとなり、連勝をストップさせられた相手がヴィッセル神戸だった。

レアンドロダミアンにスーパーゴールを許した神戸だったが、川崎のキープレーヤーである三笘薫にほぼなにもさせなかった。右SBの山川哲史が三笘とマッチアップ。何度か抜かれることはあったが、素早く右CBの菊池流帆がカバー。これを集中して続け、三笘薫になにもさせないことに成功。そして迎えた試合終了間際、川崎CBのジェジエウが負傷によりピッチから退き、10人になった川崎。神戸はこの瞬間を見逃さなかった。初瀬亮が放ったクロスを頭で合わせたのは菊池流帆。ボールはゴールに吸い込まれていき、まさに菊池の強い思いが実った瞬間だった。

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(三笘薫とマッチアップする山川哲史)

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(吠える菊池流帆)


このように川崎にも付け入る隙がないわけではない。



そんな最強王者の対抗馬となっているのが名古屋グランパス。川崎が矛ならこちらは盾じゃ。



2019シーズンの終盤に風間八宏氏が成績不振により解任。後任となったのはマッシモフィッカデンティ。“カテナチオ”をコンセプトとするイタリア人指揮官だった。その後チームはしぶとく勝ち点を積み上げ残留に成功。しかしその守備的なサッカーに不信感を抱くものも少なくはなく、最終節後、現地でこんな声を聞いたのは今でも覚えている。「頼むからやめてくれー!」マッシモは「この年の目標はあくまで残留。やりたいサッカーは出来なかった。来年は必ず結果を出す」と発言。その2週間後、名古屋グランパスはマッシモフィッカデンティの続投を発表した。

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(2019最終節後、挨拶するマッシモフィッカデンティ)




迎えた2020シーズン、名古屋は思わぬ成績を残す。J1リーグ3位。9年ぶりのACL出場権の獲得にも成功。マッシモフィッカデンティの1点を取って勝つ“ウノゼロ”のサッカーは数々の難敵を打ち破り、赤いサポーターは歓喜の渦に包まれた。そして最強川崎が唯一苦しんだ相手も、間違いなくこの名古屋グランパスだった。

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(2020最終節の広島戦でゴールが決まり喜ぶ名古屋グランパス)



そして迎えた2021シーズン、一層強まったウノゼロサッカーはスタートダッシュに成功。ここまで9勝2分1敗で2位につけている。



そしてその川崎フロンターレ✖️名古屋グランパスの頂上決戦、まもなく開戦の笛が鳴る。



風間八宏ダービーでもあるこの一戦だが、去年はどのような試合展開を見せたのだろうか。



8月23日、名古屋ホーム豊田スタジアムで迎えた第一戦。名古屋は前半44分に先制に成功する。チーム全員で繋いだボールをマテウスがクロス。このクロスを金崎夢生がヘディングでネットを揺らす。川崎は後半様々な手で名古屋の守備を打ち壊そうとするが、カテナチオ名古屋が機動。1点を守り切った名古屋は、10連勝中の川崎に初めて土をつけた。試合終了の笛が鳴る瞬間は、今でも鮮明に覚えている。そこには歓喜の渦が、いや感動の渦までもが豊田スタジアムを包んだ。

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(ゴールが決まり喜ぶ名古屋グランパス)




そして訪れた10月18日の第二戦。川崎はあの一戦の後もう一度10連勝を達成し、同じシチュエーションで名古屋にリベンジを挑む形となった。開始からまあレベルの高いゲームが展開されていった。前半44分に均衡が破れる。セットプレーのこぼれ球を三笘篠が押し込んで川崎が先制。名古屋としては上手くやれていただけに、悔しい展開となった。しかし後半も流れは止められなかった。セットプレーからジェジエウが2得点。全てセットプレーから失点した名古屋は、“高さ”という明確な課題を突きつけられた。(言い訳みたいになってますが、そんなことはなくセットプレー以外でも川崎さんは素晴らしかったです)

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(ゴールが決まり喜ぶ川崎フロンターレ)

その課題については、僕の思いをここに書いてあります

https://note.com/rinhina1415/n/n46e55ac6de2b




最強の剣で敵を粉砕する川崎フロンターレとカチカチの盾で敵を殴る名古屋グランパス。



2021シーズンの行方を左右する矛盾対決2連戦が、もう目の前に迫っている。





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