#19 町田ゼルビアvsファジアーノ岡山
3ではないが、0でもない
負けているわけではないのに、どうしても勝点や勝利を望んでしまうのがサポーターという人種なのかもしれない。
でも長いシーズンを考えれば1でも貴重な勝点であることは昨シーズンのことを思い出すと嫌でもわかるはずです。
スタメン
ゼルビア
森村がスタメン復帰。だが、キャプテン井上が代わりに体調不良?でベンチ外に。代わりに奥山が中盤へ。右SBにはJ初スタメンの志村が。あとは戸高がベンチに。ユーキさんがスタメン復帰
岡山
前節右SBでスタメンの椋原がベンチに。左SBで先発した廣木が右に。チェジョンウォンが左SBに。いつの間にか監督が変わっていた。
攻撃
個人的には40分頃までは明確な狙いは見られず、何となく蹴って、何となくセカンドボールを回収しているように見えました。
40分以降は基本的にはケイマンのポストプレーから攻撃を組み立てて行きます。どんどん良くなってきていています。なんでもいいからポジティブ要素を探すスタイル。ケイマンのポストプレーからサイドにフリックし、起点を作っていくゼルビア。
ですが、岡山のディフェンスは中央を切って、意図的に縦に前進させようとしてきていました。パスコースを切ったり、ドリブルで中央に行かせないようになどです。縦に進み続ければ、最終的にはラインを割ってしまいます。そのため、クロスを上げるなどしますが、精度が伴わずなかなかシュートまでいけません。そこで後半に下坂を投入することで、クロス精度を高め、試合をゼルビアペースにすることに成功します。
海舟が途中交代した理由は上のクロスの精度不足以外にもあると思います。中継で解説の方が触れていましたが、SHやFWなどサイドで起点を作っている選手を追い抜くスピードが遅く、相手を連れてきて逆にスペースを消すようなプレーになっていたということです。
これは海舟だけでなく、右の志村にも言えますが。岡山に試合のペースを握られていたなかで、リスクを背負って前の選手を追い抜くことをなかなか判断できず、タイミングを見計らいながら少しずつ攻め上がっていたらこのようなことになった。ということかもしれませんが。
後半途中からジョン、下坂、岡田と早い時間に3枚枠を使い、点を取りに来たゼルビア。上でも触れた下坂の投入が試合の流れを変えたのは間違えありません!!試合がオープンになっていく中で簡単にクロスを上げられるようになり、サイドに人数をあまりかけなくて済み、ゴール前に人数かけられるようになり、攻撃に迫力が出て徐々に試合はゼルビアペースに。得点は右サイドからでしたが、サイドに人数をかけることなくあげたクロスからで狙い通りだったかなと。
得点シーンはダイレクトでシュートを打ったポンちゃんと狭いスペースを通したパスを相手引っかかることなく、上げたゼウス(岡田)を褒めたいです。
守備
ハイプレスにはハイプレスや!という感じで町田の最終ラインにプレッシャーをかけ、キックのコースを限定し、味方選手がセカンドボールを回収しやすくする手助けをし、容易に球際の勝負で勝ち、試合のペースを握る岡山。 ゼルビアは中盤の選手同士の距離感が悪く、セカンドボールを回収→攻撃へという循環ができず苦しみます。
また、プレーサイドとは逆のSHが大きく開き、サイドチェンジから縦に速くという狙いが見られました。特にこの動きをしていたのは左SHの仲間です。
岡山はツートップ+SHが高い位置を取り、ゼルビアの最終ラインと同数になり押し込まれます。また、SBのオーバーラップのタイミングやスピードの問題の原因もここに行き着くかと思います。
またこの前線4枚のゼルビアのハイラインの裏へ飛び出す意識がすごく、特にトランジョン(攻守の切り替え)時には両SHは幅をとりつつ裏を取ってくるので、空中戦に自信はあるけど地上戦はちょっと…という藤井は対応に苦しんでいた印象です。
要は岡山は少ないタッチ数でゼルビアがスライドしきる前にボールを動かして、縦横に揺さぶりゴール前に迫るという感じでした。
さいごに
あれだけ球際のところで負けて、イヨンジェのところの空中戦でも勝てない。そして押し込まれていた中で、選手交代が上手くハマり同点に追いつけたことはポジティブに捉えられると思います。同点に追いついてからCKからヘディングがポストに当たるシーンもありましたが、苦手な岡山相手に負けなかったことは評価できるかなと。
ここ2試合で勝ち点を拾えてるのは岡田の勢いのあるプレーのおかげであると思うので、スタメンで長い時間出たらどうなるのか見てみたい気もします。
次の千葉戦はハンドに気をつけないといけませんね。特にペナ内では腕を身体に密着させてディフェンスして、ハンドを取られないように!!もうあの悪夢のような時間は経験したくない…
今節もお読みいただきありがとうございました
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