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「穴を埋めて山に」 2020.05.02 FC町田ゼルビア vs レノファ山口FC J2第11節マッチレビュー

3連勝で連戦を終え、次の3連戦に臨んだゼルビア。その初戦は悔しい敗戦となった。しかし、個人的にはそこまで悲観するような内容ではないと思っている。昨シーズンから不動のボランチだった佐野海舟が離脱したのだから、少しくらいチームの歯車が上手く回らなくても仕方ない。試合でしかわからない感覚のようなものは存在するし、公式戦のことは公式戦でしか分からないのだ。だから海舟が復帰するまでの8週間でどれだけチームの総合力が上昇するか楽しみである。

連戦と私の都合により今節も短めの振り返りとさせていただきたい。


スタメン

スタメン

ゼルビアは負傷した海舟に代わって森下怜哉が初スタメン。あとは同じでベンチに鄭大世が復帰。山口は3-4-1-2を採用していたが、前半の飲水タイム明けから佐藤謙介アンカーの3-3-2-2に変更。


深津康太の「シュート!」の真意

今節からまたリモートマッチ(無観客試合)ということで、またDAZNの収音マイクがピッチ上の声を拾ってくれるように。その中でもこの試合目立ったのが深津康太の「シュート」の声。何度もこう言ったのには意味がある。実際にシュートで攻撃が終われないと失点シーンのようにひっくり返されてああなってしまうのだから。

ゼルビアは攻撃時にSBが高い位置を取るので、最終ラインは実質CBの2人しかいない。それを知ってか知らずか、山口もそのままツートップが攻め残るような形でカウンターの準備をしていた。だから最終ラインは2対2の同数。だからシュートで終われずに、ネガトラで即時奪回or進路妨害に失敗してしまうとああいう失点に繋がってしまうのだ。

このネガトラ移行時に山口が意識的にやっていたのは、CBを外に引っ張るということ。FWが外に流れてパスを受けることで中央に1対1の場面を作り出す。山口のツートップの高井和馬と小松蓮は異なる特徴を持っており、仕掛けに特徴のある高井と背負って溜めを作れる小松と両者の関係性が補完的であった。そのため、2人でカウンターを完結できるようになっていた。

だから深津は攻撃時の敵陣深くまで侵入した時は絶対シュートで終わって欲しかったのだと思う。


試合結果

町田 0-2 山口
得点者:47' 高井和馬
    63' 小松蓮


さいごに

ただの感想文でしたがお読みいただきありがとうございました。1シーズンと少し同じコンビでボランチやってたら、歯車が上手く回らなくなるのは仕方ないと思うので、そこに入る森下なのか違う選手なのかは分からないけれど海舟と違う特徴を出しつつチームにいい影響を与えて欲しいなと思います。残り7週でチームの総合力が上がることを期待して今節はここまでとさせていただきます。

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