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スマート農業がすべてを解決する、のか?

農業には、トレンドがあって。
国が推し進めようとするキーワードがあります。

数年前までは「6次産業化」でしたが、
今は「スマート農業」にシフトしてきたように思えます。
自分が農業に入る前も、そうやってトレンドがシフトしてきたのではないかと思います。

おそらく、農業コンサルの方も、今は6次化よりも、スマート農業への提案が増えてきてると思うし、最近では銀行と連携してそういった手法を進める記事も新聞でみかけるようになりました。
スマート農業は、農業者からみても、将来進むべき方向であることはほぼ間違いではないと思います。

ただ、ICTやスマート農業がすべてを解決する!
というような記事もみられ、「アレレ?」と思うこともあります。
※↓例えばこのような記事

これだと、あたかもライブ中継すれば、モノが売れるような印象です。
でも、実際はそんなことはありません。
どんなにツールが便利でも消費者は欲しくないものは買わないし、
欲しくないときには買いません。
(ニーズの発掘という点では、有効かもしれませんが)

ICTはツールの一つでしかなく、それを中心に考えることは危険です。
ホームページやネットショップもツールでしかありません。

「消費者のニーズを捉え、ニーズに合ったものをを生産し、消費者に届ける」
本質的にこれが流れの基本にあって、ロスなく、効率化する手段として、スマート農業などがあるのです。

「スマート農業が、今の課題を解決する!」

一般的、マクロ的、最大公約的な課題は確かにあります。
では、自分の実際の作業での課題はなんなのか?
そこを自分で把握しない限り、課題解決にはなりません。

売上が足りないのか、人員が足りないのか、スキルが足りないのか?
そして、それを解決するための本質的にやるべきことはなんなのか?
を考える必要があります。
(売上げアップのために、スマート農業を導入する→なんの解決方法にもなっていない)

「6次産業化」が流行ったときに、キーワードに振り回される件をいくつか見たので…。
・加工品を作って売上上げましょう
・加工品で高付加価値をつけましょう

これは、「加工品をつくること」が目的化されてしまっていて、
本質的な課題解決になっていないと思います。

スマート農業はまだ早い、現状無理だとか言っているわけではなく。

キーワードに振り回されず、課題をしっかり見極め、
やるべきことを堅実にすすめることが大事だと思います。

本日はここまで。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
農業に興味を持っていただければ幸いです。

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