生徒たちへのこっそりラブレター
いつも思っていることを言えるチャンスがなかなかないから、ここにこっそりと自分の記録として残しておきます。
ドキドキしながら4月に立った教壇。
1学期のみんなからのフィードバックに打ちひしがれ、自分を消し去りたい気持ちになり、こんな私なんかいちゃいけないって思いました。それでも引き下がるわけにはいかない。それでもやっぱり、立ち向かわなければいけない。みんなの授業中の表情がつまらなそうになっていくのを見ながら、心の中で、面白くなくてごめんなさい、と思いながら、それでも何とか活路を見出そうと、一時間一時間汗びっしょりの連続でした。
2学期も半ばが過ぎてきて、みんなと少しずつコミュニケーションとれるようになってきて(全員、すべての人ひとりひとりとはなかなかだけど…)、みんなの前で授業することがうれしいとちょっとずつその気持ちが増えてきました。
みんな一人一人は先生のことをどう思っているかはわからないけれど、みんなが先生をどう思っているかってことよりも、まずは先生は、みんなにどう思われていようと、みんなが少しでも、歴史を面白いなという方向にもっていくことだけを大事にして、みんなと関われたらいいなと思うことを一番にして、教壇に立つことに決めました。
みんなが話しかけてくれることが本当にうれしいです。(みんなじゃないけど;笑)
みんなとの会話の中から毎回いろんな発見があることが本当に面白くて楽しくてうれしいです。
私がコロナで休んで、久々に学校に行くとき、授業するのが本当に怖かった。だけど、みんなの顔を見た瞬間に、その怖さが吹き飛びました。授業面白く、はまだまだ高い高いハードルだけど、そのハードルを越えようってことを、みんなは先生に思わせてくれています。
みんながみんなそんな真剣に聞いてくれている様子じゃないのはわかっているけれど(笑)、一生懸命まっすぐ黒板見て、真剣にノートをとって、うなずきながら聞いてくれるその目を見ていると、絶対にその気持ちをつぶさない私でありたいと、心から思います。
若い今、知識をしっかり吸収して、その知識から、自分の中で何かをはぐくんで、みんなの大切な大切な未来につないでいってほしい。過去の多くの惨劇からしっかりとみんなそれぞれに何かを学び取って、みんなの命の時間を精一杯輝かせてほしい。
今やってる、この授業が、この知識が一体何だっていうんだ!っていうみんなの気持ちは百も承知で、それでもあえて自分も通ってきた道だから、確認したい。
教育とか知識って、すぐに何か効果が表れるものじゃない。何かを食べたらおいしいとか、遊んで楽しいとか、そんな風にすぐに結果は目に見えない。だけど、積み上げて、積もり積もって、振り返ったときに、やっぱり勉強してよかったなって、きっと思える時が来る、っていうより来てほしい、せっかくこうして時間使っているんだから。
出会ってくれてありがとう。
よくお話ししてくれる子も、そうじゃない子も、みんなみんな一人一人にそう言いたいです。
一人一人がいてくれるから、授業頑張ろうって思えます。
みんなが思いをぶつけてくれるから、先生も改善点を見出して、自分を成長させていこうと思えます。
みんなが話しかけてくれる一言一言が先生にとっては大切な宝物で、新鮮な発見です。
まだまだ書き足りないけれど、今日はここまでにしておきますね。
本当は直接言いたいことを、ここでこっそり伝えられる空間があることがありがたいです。
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