やわらかい大人でありたい

小学校1,2年生の時に担任してくれた先生へ手紙を書いてみた。

私の想像力を、創造力を、やさしく、微笑ましく、受け止めて下さり、ありがとうございます。枠にはまらず、私を認めて下さり、ありがとうございます。

自由に、想像の世界で遊んでもいいよ、とそんな風に私を受け止めて下さった、あなたのことを、私は今でも覚えています。大人になり、いろんな規制が見えてきて、義務で自分を縛り、こうすべき、あーすべき、大人というものはこうでなければいけない、それが普通というもんだ。と、ガチガチに凝り固まっていた私に、あなたの存在は風穴を開けてくれます。

ワクワクして報告したことを、ペシャッと叩き潰すような一言で押しつぶされたり、現実はそうじゃないよ、社会というものは、と語られたり、いろんな過程を経て、今の私があります。

何が一番幸せなのか、幸せだったのか、自分の人生を振り返ったとき、何のとらわれもなく、自由に、空想の世界で遊んでいた、あのときだと、今、私は自分を振り返ります。

男も女もない、大人も子どももない、人間もそれ以外の生物もない、何の境もない。今、思い出し、それが本来の姿なのかなと、今でも、その心を取り戻せるのかなと。葬り去って、消し去った、ニコニコワクワクしていた自分を。


いいよ、いいよ。嬉しいね。自由だね。想像することはどこまでも自由だよ。愚か者なんて、誰も言わない。

追伸
タンポポの綿毛が飛んでいってまた新しい生命が別のところで誕生するように、生命力を奪わない大人でありたい。生きることは嬉しいことなんだと、ちゃんと伝えられる大人になりたい。あなたは生まれてきて良かったんだよと、真っ直ぐに伝えてあげられる、それは自分自身にも、自分以外の人にも、伝えられる大人になりたい。そうして今の生を終えていきたい。


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