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【我慢は美徳・根性論・感情的になるな・空気を読め、という環境で育ってきたわたしたちにこれからできることは?】

数日前に見たDaiGoさんの動画で、ずっと心に残っている言葉がある。

「特定の役に入り込むのは本当に大変で、ある意味自分の一部を殺して別の役に入る。」

「ある役をやっていて、その感覚が抜けなくて夜眠れなくて怖いと相談に来る」

「(上手い下手というの関係なく)役者さんはめちゃくちゃ身を削って演技している。」


特に、心が痛んだのは「自分の一部を殺して役に入る」ということ。。

俳優さんと並べるつもりは全くなく、学芸会レベルでわたしも過去に何かの役をするという経験をいくつかしてきた。その中の一つで、決して「良い役」とは言えない役をしたときのことが、実はいまだに心に痛みとして残っている。見た人たちはそのあとも「うわ、あの怖い人や…」とわたしを見てヒソヒソ言っていた。

その役中は、自分でも相手役の人に対して本当に心の底からイライラしていた。そんな自分にちょっと戸惑っていたし、こわさもあったけど、もちろんそんなことは口に出せるわけがない。だたの演技だ。

その相手とはそのあとも友人であったが、役をする前の自分とは違う感覚になってしまい、結局わたし自身は元に戻れなかった。

どこか罪悪感のようなものを抱きながら、でもそれを出さないように今まで通りに接していた記憶がある。今でもこちらからは会いたい、SNSで繋がろうとかは心から思えないことが正直悲しい…

ど素人のわたしでもそんなんなんだから、俳優さんたちなんて同時進行で何役もしていたり、休むことなく次々と「自分じゃない人」になり切って生きている。

自分が普段使わない言葉遣いだったり、普段言わないような台詞を言い続けるって、考えるだけで過酷…(もちろん楽しい方もいると思いますが)

俳優さんたちは自分自身じゃない時間の方が長いんじゃないか?本当の自分はどれだ?って分からなくなることもそらあるよなぁ…って。。

俳優さんじゃなくても、芸能人ってキャラを設定されたりして、自分は望んでいなくてもそれを演じ続けないといけない、世間にも自分にも嘘をつき続けないといけない。

芸能界って本当に華やかなんだろうか… って思えてくる。少なくともわたしには壮絶なお仕事に感じる。。


今、日本(全国?)ではサイボウズのCMで「がんばるな、ニッポン。」というのが流れていると思います。意図は少し違うけれど、この言葉って何気にすごく大事なんじゃないかと思っていて。

「がんばろうよ」
「がんばれよ」
「大丈夫だよ」
「大したことないよ」
「できるよ」

という言葉が、本当にありがたい時もあれば、ときには人を崖までドンッ…ドンッ… と押していくこともあり… たとえそれが、本当にその人を助けたい・支えたいという思いやりや応援の気持ちからの言葉であったとしても。。(DaiGoさんも「応援は大事だけど、応援するだけがいい訳じゃない」ということをおっしゃっていた。)

すでにその人にとっては限界を超えてまで頑張っているかもしれないし、それは他人にわかり切ることはできないし、本人すらわかっていないかもしれない。

許容量は一人一人違う。

そんなこと言われたら、何も言えなくなるよ… ってなるかもしれない。そんな時に、わたし自身はとにかく耳を傾け、「存在」をgiveし続けたいなって思っているんです。

そして、その人が本当にもっともっとそこで頑張りたいのか、或いは本当はもう違う道を進みたいのかを感じ取りたいし、相手の心にも問いかけてみたい。


我慢は美徳、根性論、感情的になるな、空気を読め!そんな環境で育ってきたわたしたちは、誰かに弱音を吐くことのも、誰かの弱音を聞くことさえも、苦手な人が多いかもしれない。

でもこれからは変わっていくし、すでに変わりつつあると体感している。少なくともわたしの周りでは変わってきていて、それが波紋のように広がってきている。

今、わたしの願う世界が大きな痛みと共に、さらに心の中で広がっていく。

ここ数日、わたしはいろんな動画やコメントを見て、いろいろな人の痛みと共にその力もお借りして、この悲しみをそのまま感じ切り、嘆き切ろうとしている。

それはすごくすごく痛いけれど、彼の命は少しずつ、ゆっくり、ゆっくりと、あたたかみのある感謝にシフトし始めている。とてもゆっくり、緩やかに、ね。

今日は心にあるものをツラツラと書かせていただきました。

誰かに弱音を聴いて見ようかなって意識する日々を過ごしてみようと思います。もちろん自分に余裕があるときに。

そして、その時に「大したことない」「がんばれ」は一旦置いておいて、ただただ耳を傾けて聴いてみる。もう何も出てこないってところまで聴き切る。すると、本人の力で何か見つけられたりすることもあります。そして、相手は聴き切ってもらえると、こちらの弱音にもあたたかく、耳を傾けてくれるかもしれません。


では、今日も大切な時間をつかって読んでくださり、本当にありがとうございました♡

また明日、ココで。

循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡