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19歳の冬。北京で京劇を観ようとして起こったこと。

やばい!!
思い出しましたっ!!

10代で中国留学したときに、帰国数日前に最後に北京へ行って京劇を見よう!ってドキドキしながら一人で電車乗って行ったんです!

知らない町で『地球の歩き方』を片手に電車乗り継いでやっとたどり着いた京劇の劇場。

「チケットください!一枚!」

と言ったら、指を上に挿され見上げたら…


【完売】のサイン…


そのあとの公演も全部完売…

ネット予約もスマホもなかった時代…
 

頭真っ白になって、

「もう帰国なの…

今日しかないの…

お願いします……」

って溢れそうな涙を堪えて声を振り絞って言ったけど、売り切れは売り切れだと断られた。

耐えきれずチケット売り場の前でしゃがんで泣いて友達に電話してたんです。あまりにもショックでもう動けなくて。。

そしたら一人のおじさんに肩を叩かれた。
「こっちこい!」って言われた。

友達には「ごめん!ちょっと切る!」と電話を切り、すごい早足で行っちゃうおじさんを追いかけた。ついてって大丈夫かな?って不安もあったけど、身体が勝手に動いていた。 

裏口から入り、暗い通路から明るいところに出たとおもったら、なんと演者さんの楽屋。

化粧する人、着替える人、みんな出番前でドタバタごった返していて、何度もぶつかり「対不起!(ごめんなさい!)」と謝りながら、何が起こっているのかわけわからず、ひたすらスタスタ早足で行くそのおじさんについていく。
 

そして舞台袖に。

「ココから観ろ」と。

戸惑いながら、どこに立ってていのかわからずオロオロ…
誰だこいつ?となってる演者さんにジロジロ観られながら…
 

するとしばらくしたらそのおじさんがまた戻ってきて、こっちこいと。客席へ。

前の方にVIPの席?かなんかに座らせてくれて、ものすごい良い席で最後まで観させてくれました。

しばらくわたしの横でそのおじさんも観てたけど、席を立ち、そのあと会いたくて探したけど会えなかった。

今でもあの劇場にいつかまた行きたいって思ってるんです。

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今日の西野さんのオンラインサロン記事があまりにもハンサムすぎて、その内容から一気に思い出したこの記憶↑を思わずコメントした。

チケット売り場の前で泣きながら電話していたのは、当時お兄ちゃんのように慕っていた友人。あのときは、まさかこの人と7年後に結婚するなんて思ってもみなかった。

そして、わたしはこの日興奮しすぎてて、京劇は1ミリも覚えていない(笑)

わたしのこのストーリーも天津の寮に戻って一番に伝えに行ったのに、旦那も1ミリも覚えていない(笑)

やっぱ中国好きだなぁ。そろそろ中国駐在になってくれてもいいなぁ。

フッと書き留めておきました。

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