あなたは全然悪くない

あなたは、本当は明るく元気で美しい存在だ。

そうではないと思うのは、あなたがウィルスに侵されて病んでいるから。

だから、あなたは全然悪くない。

今もこの世界では、ある種のウィルスの話題で持ち切りだが……

同じ様にあなたの内部にも、無意識に作動するウィルスがいる。

死ぬまで、ウィルスに侵されて生きていた事を知らない人が大多数だ。

何かがオカシイと思い、真実を探した後にウィルスの存在を知る人はごく少数だろう。

更に、そのウィルスと向き合い、ウィルスを除去できる人は、まれかもしれない。

だけど、敢えて言おう……

私達がこの人生でやる必要があることは、このウィルスを除去する事だけだ。

しかし、このウィルスは非常に巧妙であなたの味方の振りをしている。

だから、最後の最後まで私達は騙され続ける。

今度こそ、見抜いたぞ！と思った後に

また、音もたてずにあなたに巻き付き

貴方はいつの間にか再び、迷宮を彷徨っている。

「私もウィルス除去のお手伝いをしますよ！」

「こうすればきっと上手くいきますよ！」

「この方法がウィルスに効果的みたいですよ！」

と、このウィルスは、次から次へと私達を巧みに迷宮に引き込む。

ウィルスに騙されない立ち位置を維持し続ける事が、どれだけ難しい事かと言えば

「死にたくない！」と言っている人に

「マンションの屋上から飛び降りたら死なずにすみますよ！！」

と言っているようなものなのだ。

冗談みたいなホントの話。

図らずして、運命の流れにより屋上から突き落される人もいるだろう。
それはそれでかなり苦痛を伴うのは否めない。

でも、ブッダのように自らすべてを捨てていく道もある。

彼は屋上から突き落とされたのではなく、自らの意思で飛び降りたのだ。

その覚悟と勇気の裏に、想像も出来ないほどの苦悩や葛藤があっただろう。

全ての恐れや欺瞞に屈することなく、
見えないけれども確かに在る、唯一なるものを信じて起こした行動を
心の底からリスペクトする。

私達が心を寄せるべき存在は、その見えない唯一なるものだ。

それは確かに在る。信じて行動すればするほど、それが在る証拠が面白いように集まって来る。

あなたが勇気を出して飛び降りたら
その後どうなるだろう……

あなたは、自分が空を飛べたことに驚き、すぐさま縦横無尽に空を舞い始める。

飛んだ者にしか、経験できないことである。後悔なんて、これっぽっちも起きない。

なんで、もっと早く飛ばなかったんだろうと、あなたは笑う。

見えないそれを信じて、次に飛ぶのは誰だろう……