「好きなものを描きましょう」が難しい子【小学校の現場から】
小学校の通常級で支援員をしています。
図工の時間によくあるのが、
「好きなもの」を描いたり作ったりしましょう、という課題。
だいたいの子はどうぞと言われたらすらすら描き始めるのですが、時間いっぱい使っても描けない、作れない子がいます。
私は支援員を始めて3年目でまだそんなに経験がないですが、どのクラスにも大抵そういう子が何人かはいる感覚です。
「描けない、作れない」という中にも理由は色々あります。
クレヨンがみんなと違うからいやだ、と言っているかと思えば、よくよく聞くとクレヨンを使うとぐちゃぐちゃになるし手が汚れるのがいやだ、という場合や、粘土で作る課題だったら粘土を触るのがいやだ、とか。
クレヨンに触るのがいや、だったらティシュを巻くとか、粘土を触るのがいや、だったら、ビニール手袋をつけさせてあげる先生がいらっしゃいました。まさに合理的配慮ですね!
それで解決するならいいのですが、「好きなものがわからない」「何描いて(作って)いいかわからない」という場合。
支援の仕方に本当に迷います。。
あれはどう?これはどう?と色々言ってみてもじっと一点を見つめたまま。
じゃあ他のお友達何描いたのか見てみようか?と一緒に見てみたりしたのですがやっぱりわからない…
何が好き?ゲームする?と聞くとポケモン、というので、じゃあポケモンで何が好き?と聞くと「アルセウス」「じゃあアルセウス描こう!」と言ったのですが、「見ないと描けない」と。
猫とか犬とかなら「先生は下手くそだよ、○○ちゃんのが絶対うまいとおもうよ!」って別紙に書いてあげたりして、これよりはうまく描けそうってなるのですが、「アルセウス」ってなんぞ〜?!オバちゃんわからなくてごめん!!
見せて、というので、「いつも見てるの?」と聞くとそうだとのこと。親御さんにスマホで見せてもらってるらしいです。。
ここで私のスマホで見せてあげることは簡単なことだけれどもそれはやっぱり私の判断ではできないわけで…
先生に「ポケモンを描きたいけど見ないと描けないと言ってます」と伝えたら、「じゃあおうちで見てきて次の時描いてね」とのことでその時間は結局何も描けずに終わってしまいました。
いや~難しい…。
気持ちはすごくわかるんです、私も模写ならまだマシだけど、自由にって言われると何を描いたらいいのかわからないんで…。
こういう子にはこうしたらいい、というのが言えないのですが、成功体験を積ませてあげたかったです。
何かしら少しでも描いて終わらせてあげたかったな。。
子どものするお絵描きってやっぱりけっこう大事なのだろうな~と思いました。
授業でスラスラ描いている子たちは本当にイキイキしているんですよね。
こんなの描いた!って、そんなに話したことがない子でも見せに来てくれます。
その顔がたまらなく愛しいんですよね。
自己肯定感を上げるのにアートがいい、というのも納得です。
その子が次はイキイキと描いた絵を見せに来てくれたら嬉しいなと思います。
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自閉症スペクトラム・ADHDの小学6年男児の子育てしています。小学校支援員、発達サポーター、コーチングプレイス認定コーチです。
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