人に優しくしたら自分に還ってきた!【自閉症・ADHD子育て】
毎日暑いですね。
今日は部活がなくて午前中から出かけられるので、息子と二人で出かけました。
いつもそうですが、夏休み中は特に電車でもどこでも子どもがいるので、息子には辛い時期です。(息子は聴覚過敏で、子どもはいきなり大きな声を出す=子ども全員大嫌いです)
今回、バスを待っている時に、一際大きな声で泣いている女の子が前の前にいました。
あーまずい、近いなあ。しかし、このバスを逃したら次いつ乗れるかわからない。
案の定息子はぶつぶつと文句を言っていました。
見ると、その子は足を怪我していました。
そりゃ泣くよねえ〜。
「怪我して痛いみたいだよ、しょうがないよ」と息子に小声で伝えても、でもうるさい、とかなんとか。
まー息子がそう思うのも仕方ない…。
その子のお母さんが、怪我したところに何かを塗っていましたが、絆創膏は貼らないようでした。
バス停のすぐ後ろにはドラッグストアがあり、お店は開いていましたから、買おうと思えば買いにいけました。
しかしあえてそのままだったので、そのお母さんは絆創膏は貼らない主義なのかもしれないと思いました。
でもその子は、すでに落ち着きは取り戻していたもののまだ納得できていないようでした。
学校で私が経験している限りなのですが、ほんの少しの1、2ミリ程度の傷でも、子どもって絆創膏を貼って欲しがるんですよね。
貼ってもらえると安心するのか、こんなに小さい傷なら消毒したし大丈夫だよ、と言っても、絆創膏を貼ってあげるまで納得しなかったりするんです。
この子も今そういう状態かもしれない、と思いました。
余計なお世話と思いましたが、自分が持っていた絆創膏を渡そうと思いました。もしいらなければ断ってくれていいし、と思って。
ただ、私が見知らぬ人、しかも自分より小さい子に声をかけたりするのも息子は大嫌いなので、息子に断ってからにしよう、と思いました。
息子に、「あの子にこれあげてくるわ」と言うと、「え、なんで?」と案の定な返事。
「怪我してるのに持ってないみたいだからさ」「人に優しくすると自分にもいいことあるよ」とかそんな言葉をかけた気がするんですが、最終的にはあげてもよい、となり、試しに「じゃー渡してきてよ」と言ったら、最初はゴネましたが結局息子が渡しにいくことに!
無事にその子のお母さんに渡してくることができました!
お母さんがその場でお礼を言ってくれましたが、絆創膏を貼ってもらった女の子がこちらにきてお礼を言ってくれました。
息子も嬉しそうでした。
いよいよバスに乗ろうという時に息子が何かを踏み、見るとチューブ状の「液体絆創膏」で、さっきつけてたのこれか!これはあの方たちのものかも!と思い、渡してあげなよ、と言うと、すんなり息子は渡しにいきました。
やはりその方たちのものだったので、息子は得意顔。いいことすると気持ちがいいよね😊
そしてバスが着いて目的地まで歩いている時に(シャトルバスなので全員同じところで降ります)なんと絆創膏をあげたその女の子が私たちのところにきて、パウチのゼリーをくれました!もうすっかり元気になった笑顔で。
いやいや、絆創膏一枚とこれじゃ割に合わないよ、と思いましたが、せっかくのご厚意、しかも子どもが持ってきてくれたものを受け取らないのもなあと思いありがたく頂きました。(そして同時に私の絆創膏も子ども経由じゃ受け取らないわけにいかなかったかも、と少し反省…)
きっとバスに乗っている間に考えてくださっていたんだなと思いました。
息子は受け取ってもしばらく固まっていました。
こんなことは初めてで、息子は嬉しいびっくりに、どう反応したらいいのかわからずに固まっていたのです。
そしてボソリと「小さい子は嫌いだけどオレあの子は好き」と。
うんうん、そうかそうか、よかったね。
「人に優しくすると自分に還ってくる」
をまさに体験したのですがわかっていたのかな?
もしまだ腑に落ちていなくても、息子にとってはすごく大切な経験になったと思います。
あの親子さんに本当に感謝です。
それで思い出しましたが、かなり前を歩いていた知らない人が落としたものを息子が拾って、猛ダッシュで追いかけて渡した、ということが前にありました。
優しいところ前からあるよね。
これからも小さい子にも優しくできるといいなあと思います。
居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!