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読書レビュー

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読了した書籍のレビューをまとめています。はじめに文字数を書いてあるので、目を通す際の参考になれば。
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記事一覧

捨てる神あれば拾う神あり、されど神は人の作りしもの

『デオナール アジア最大最古のごみ山』 著:ソーミャ・ロイ 訳:山田美明 読了レビューです…

りんどん
1か月前
9

わたくしのこと、きらいにならないでほしいですわ~!

『女ことばってなんなのかしら?』平野 卿子 読了レビューです。 文字数:約1,200文字 ネタ…

りんどん
3か月前
15

あたま あたま あたま~ あたま~に~きの~こが~

『日々のきのこ』 高原英理 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一部あり …

りんどん
4か月前
9

生きているだけでも死への抵抗になる

『布団の中から蜂起せよ』 高島 鈴 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一…

りんどん
5か月前
15

表紙のベニテングタケがすべてを語る

『どく・どく・もり・もり』背川 昇 読了レビューです。 文字数:約1,100文字 ネタバレ:一…

りんどん
6か月前
41

見た目と中身が一致するとは限らない

『かさねと昴』 山田金鉄 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一部あり ・…

りんどん
6か月前
15

SI おれたちはいつでも 2人で1つだった

『ピンクとグレー』 加藤シゲアキ 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:あり ※ タイトルは修二と彰「青春アミーゴ」の歌詞より引用 ※ ヘッダー画像左が単行本、右が文庫版 ・あらすじ 河田大貴と鈴木真吾は小学生のときからの親友だった。  けれども2人は、やがて「河鳥大」、「白木蓮吾」となり、違う道を歩き始める。  その道がふたたび交わるとき、2人は1つになる──。 ・レビュー 作者はNEWSの加藤シゲアキさんで、刊行当時は現役アイドルが執筆したとい

おれたちの小説はこれからだ!

『プロだけが知っている小説の書き方』  森沢明夫 文字数:約1,500文字 ネタバレ:一部あり …

りんどん
7か月前
14

終わりかけの世界で終われない生き方を

『ウスズミの果て』 岩宗治生 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一部あり …

りんどん
7か月前
16

あゝ、むくつけき四畳半

『四畳半神話体系』 森見登美彦 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一部あ…

りんどん
8か月前
15

あなたはだんだん山小屋に行きたくなーる

『やまさん ~山小屋三姉妹~』 坂盛 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:…

りんどん
9か月前
19

君のなかで屹立する象徴、それは太陽の塔

『太陽の塔』 森見登美彦 読了レビューです。 文字数:約1,700文字 ネタバレ:一部あり  …

りんどん
9か月前
16

この本が図書館で借りられますように

『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』 石井光太 読了レビューです。 文字数:約1…

りんどん
9か月前
13

べつに役立たない

『べつに怒ってない』 武田砂鉄 読了レビューです。 文字数:約1,200文字 ネタバレ:一部あり  本書は1つあたり1,000文字くらい、きっかり2ページのエッセイがひたすら続くという構成だ。  その内容は「これは斬新だ」と感心するのがあると思えば、あまり響かずに「ふーん」と流してしまうものなど様々で、人によっては金返せと憤るかもしれない。  明確なテーマ設定のあった同著者による、『マチズモを削り取れ』や『わかりやすさの罪』を読んだけれど、今回に関してはそういった指針