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分かった?に潜む闇


「分かった?」

よく子育ての場面でみられる
分かった?の声かけ。


親が、子供によく言うセリフの一つ。

例えば
「17時までに帰ってきなさい。」
「分かった?」


表現から中身を探っていくと、 

=「言うことを聞きなさい」が、見え隠れする。当然だが、親は子の心配をする。しかし、行き過ぎると、「子供を支配する」フェーズにいかないとも限らない。そう捉えられる表現になる。


話は逸れるが、
障害福祉の現場でも近しい場面もある。


「分かった?」とまではいかないが、
スタッフが利用者の方へ、支援内容を説明する時にどうしても「説得」してしまうケースが少なくない。

身体的、生活全般の支援を提供し、利用される人的関係性のなかで、お世話する人、お世話される人の構図ができている以上は、この感覚って出てくるのは心理的に十分あり得る。

スタッフ(私)が考えている支援を、理解しなさい。理解した上で、同意しなさい的な構図。目も当てられない程の説得のオンパレード。





話を戻す。
双方の話を、まとめると
必要なのは、ゴールは説得ではなく納得。


そして必要な手段は、選択。


親から子供
支援者から利用者

役割があるだけで、人間的な上下関係はないはず。


「17時までに、帰宅して欲しい。
ここには理由があって、まずこの時期、17時過ぎると暗くなる。父ちゃんが、車を運転してても、暗いなかの子供の自転車は、なかなか気付きにくい。そんな心配を父ちゃんはしている。

このあたりについては、どう思う?言ってる意味わかる?質問はない?」

解釈の相違がないようにしていく。
子育てはこうしたことの繰り返し。

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