感情労働は頭脳労働と肉体労働に影響を受ける
福祉の仕事って、感情労働とよく表現される。
「他人の感情に向き合う仕事って、すごいよね」と言われることも少なくない。
じゃぁ、そもそも感情は、どうやって動かされるのか?
ぼんやりと考えてみたら、「環境」なのかなと。となると福祉現場での環境では、利用者の方であったり、上司部下であったり。または職場環境もあるだろう。
ヒトやモノのリソースへアップロードしたり、ダウンロードしたり、つながりを保ちながら、仕事をしている。
だとすると感情が動くのは、つながりのなかから、使用する頭脳と肉体なのではないかと考えた。
すなわち頭脳=知識であり、肉体=技術や体力であると理解すると、このあたりの不足感、充足がないと、感情に歪みが発生する。
例えば頭脳(知識)労働。
自閉スペクトラム症の特性を知識として知らないから、対応に不安が積もったり、分からないループに入ったりした結果、イライラする、憤慨する経験は誰しもあるだろう。
また肉体(技術、体力)労働。
人の馬力だけで抱える、持ち上げる、を繰り返せば、身体の痛みや、疲労がたまる。するとネガティブな感情に影響を与える。
話はそれるが
2週間前、岡山県内の支援者さんが運営するグループの勉強会に顔出したのだが、テーマが「支援者のセルフメンテナンス」だった。
僕は勉強会で、「ココロとカラダの整え方、労い方を自分自身で持ち合わせるともに、支援者同士のつながりを持つことが大事なんだな」と感じた。
感情って侮れない。
自分のメンタルを整える、労うためには、知識つけたり、技術つけたり、繋がりをつくったりが必要。
気合いでは感情はコントロールできない。環境と人間らしい習慣で、感情を整える。
だとすると、知識をつけて、身体に無理のない介護技術や疲労を受けにくいハードを活用すれば、感情はいいベクトルに向かうだろうし、ここが最低基準なのだろうと思う。ピカピカキラキラな福利厚生ではなく、こうした基準を整えるラインケアを整備する責任は、事業所にあるのかも知れない。
そんな感情のお話でした。
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