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調理スピードを上げるためには

先日、Facebookを通じてお友達のみなさんにアンケートにご協力いただきました。(ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました!)

みなさんの料理についての想いや考えをたくさん伺うことが出来たのですが、項目の1つに「すもーるすてっぷCookingを利用することで、どんな自分になりたいですか?」というものがありました。

今回は、そこで第3位に挙がっていた『調理スピードが上がった!』について触れたいと思います。(いずれその他の項目についても触れたいと思います)


調理スピードを上げる方法は、大きく3つあります。


1つ目は、『思考時間を減らす』


料理中の思考時間というのは、例えば、
何作ろうかな〜
次はどんな工程だったっけ?
調味料これぐらい入れれば大丈夫かな…
などなど、考えている時間によって作業が止まる時間のことを指します。

これを解消するための方法は、結局のところ、反復することが最も効果的です。
同じ料理を何度もつくることで、作業内容や工程が身体に染み込んでいき、結果としてスピードは上がります。

ただし、そうなるまでにはそこそこ時間がかかるでしょう。
工程が身に付かないうちは、レシピを見やすい場所に置いたり、その際にブックストッパーやブックスタンドを使っていちいち捲らないで済むようにするといった工夫をしてみてもいいかもしれません。

また、食材や調味料の取りやすさなども思考を妨げずに調理をするための大切な要素なので、上記のことを含め、より料理がしやすい環境を整えてみることから始めてみましょう。

こんなサイトがあったので共有しますね(僕とはなんの関わりもありません)
『本を開いたままにするアイテム7選!おすすめ度つきで紹介』by Booklife


2つ目は、『作業効率をあげる』


例えば、これまで一束ずつ切っていた水菜、一本ずつ切っていたきゅうりを複数まとめて切るだけで、当たり前ですが仕上がり速度は2倍3倍と速くなります。

茹でる工程がある場合には、食材を冷蔵庫から出したりするよりもまず最初にお湯を沸かしておいたり、下味を付けるものはとにかく先に片付けたり。

買ってきたお肉をラップに仕分けるときに、狭い台所スペースで一枚ラップを広げてはお肉をのせて…を繰り返すのではなく、広いテーブルを使って先に切ったラップを敷き詰めて、そこにポンポンお肉をのせていくだけですぐに片付きます。

まな板も、切る素材の順番を変えるだけで洗う回数を減らせたり、スペースに余裕があれば素材に合わせて複数のまな板を置いておいてもいいでしょう。

上記のような、もっと工夫できる・実はムダな動きをしている…ということは、自分ではなかなか気付けないものだったりします。

というのも、つくった料理を誰かに評価されることはあるかもしれませんが、作業工程をチェックされるということは、多くの方は学校で受けた家庭科の授業以降はほとんど経験する機会がないからです。

僕も専門店で働かせていただいていた時に、先輩達に「もっとこうしたほうが早くない?」と指摘されてようやく気付きました。感謝する一方で、言われたことが当たり前のこと過ぎて「なんで思いつかなかったんだろう…」とめちゃくちゃ悔しくなりましたが。

すもーるすてっぷCookingでも、受講者の調理の様子を拝見しながら、もっと早く出来そうだなとか、台所をこういう風に使うと楽できそうだなと思いついたことがあれば、選択肢の一つとして提示させていただければと思っています。

3つ目は、『調理方法を変える』


これまで複数の調味料を組み合わせて使っていたところを「◯◯のタレ」を使ってみたり、茹でる工程を電子レンジに替えてみたり。
また、上記の方法もよく活用されている「時短」を謳うレシピは、検索すれば山のように出てきますのでそちらを活用するのもいいでしょう。

ここで気を付けたいのは、調理方法を変えることで、もしかしたら味が変わってしまうかもしれないということです。

特に電子レンジを用いた調理に関しては顕著です。

例えば、茹でる→電子レンジに替えた場合。
ほうれん草など、一部の野菜にはシュウ酸というえぐみの成分が入っており、一般的には沸騰したお湯で茹でこぼすことでそれを取り除くという工程をふみます。

しかし、ただ「加熱をして柔らかくする」ことを目的として電子レンジで調理をしてしまうと、シュウ酸が食材に残ったままになってしまい、食べた時に違和感を感じることがあるかもしれません。

また、焼く→電子レンジに替えた場合。
お肉は、焼くと中のたんぱく質とアミノ酸が流出し、熱せられることで香ばしい香りや旨みが生み出されます。また水分蒸発によるカリカリとした食感も美味しいと感じる要因の一つです。

電子レンジで調理すると、これらの反応が起きないため、本来的に焼くことを想定してつくられたレシピであれば、間違いなく味は変わります。もちろん、電子レンジ調理は水分保持がしやすいためしっとりと仕上がるという利点もあります。

この辺りは、何を重視するか、好みによって選択は替わるでしょうし、その選択は場面によっても異なるでしょう。

この工程はこだわって時間をかけて、他の工程ではスピードアップを狙おうなんて、欲張ってみてもいいわけです。

まとめ

今回は3つの方法を紹介させていただきました。
今の自分にとって、どれが一番取り組みやすいか・どう組み合わせるかなどを考えながら、一番やりやすいことから始めてみてはいかがでしょう。

料理は、自由です。
でも、自由を楽しむためには余裕・余白が必要です。
そのためにも、速くできるところは速くしていきたいものです。

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