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noteと保護猫と私。

2020年4月29日。
知人から教えられ、初めてnoteを書いた。
SNSの類には疎く、それまで全く興味がなかった。
最初は、何を書けばいいのか?こんな文章でいいのか?と何度も見返しながら、それでも『毎日書こう』という目標を持って続けた。

この1年で私の生活は大きく変化した。
もちろん未知のウイルスの流行により、日本中どころか世界中の人の生活が変わった年でもあるが、それとは関係なく同棲を始めたことで生活が一変した。

私は今まで、どちらかというと仕事中心の生活を送っていた。
看護師になり約15年。
これまで色々なかったわけではないが、仕事を辞めることに不安を感じていたのか、新生活への誘いをお断りしたことがあった。
仕事をしていることで『認められている』という安心感もあったのかもしれない。
もちろん、仕事ではたくさんの物を得た。
今は退職し家事に苦戦しているが、近いうちに看護師として復職したいと思っている。

仕事の代わりに今は、noteを通してパソコンを覚えている。
以前にも書いたが、私は機械に弱い。
一文打つのに何分かかるか…という感じだ。
書くより速いなんて言う友人に、何度書いた方が速いよ…と思ったことか。

退職の理由としては『家事を頑張る』だった。
しかし毎日毎日掃除をしていると、大人2人では大して汚れず、やりがいが感じられなくなった。
そのくせ、妙に広い物件に嫌気がさした。
料理も『出来ない』とは言いつつも、最近はスマホがなんでも教えてくれる。
見ながら作るだけなら簡単だ。

就職氷河期だった私の高校時代、まずは進学。
どうしても就職を希望するものは、最低でも3つは検定試験で3級以上を取るようにと入学当初から言われていた。

『先のことなんて分からなぁい』
そんな精神で生きていた私に、3年後のことなど分かるはずもない。
そんな訳で資格を友人と取る事にした。
放課後残っての『対策勉強』はなんだかカッコよく思えたが、実際は仲の良い友人と楽しくおしゃべりしている時間の方が長い。
それでも、遅くまで残って『勉強』しているわけだから、両親は喜ぶ。

簿記検定。英語検定。漢字検定。硬筆検定。食物検定。
私が持っている検定だ。
大人になった今はどれも使ってはいないが、先日ハローワークで『簿記を使って働かないか?』と言われ大変驚いた。
友達とノリで受けた検定が、卒業後20年も経って人の目に止まるとは…と感心した。
大人の言うことは聞いておくものだ。
そうは言っても、簿記などすっかり忘れている。
とてもじゃないが、迷惑をかけるだけなのでお断りした。

そんな中で、大人の言うことをどうしても聞けなくて後悔したこと…
それが、パソコンだ。
就職には必要だと言われていたが、苦手意識が先行してしまった。
もちろん仕事で必要なレベルはできる。
それでも、家では今までやろうとは思えなかった。
誰かに教わるにも、う〜ん、またあとで…になりがちだった。

こんな私が、パソコンを触ってみようと思ったきっかけがnoteなのだ。
最初は、スマホで満足だった。
こんな私の文章に、スキをもらえると嬉しくて、コメントをもらえると何度も見返し、勧めてくれた人にも自慢した。
だんだん欲張りになり、可愛い画像を載せたい!となった。
そこで、彼が持っていた「使わない方のパソコン』をもらった。
そもそもパソコンを持っていない私からしてみたら、『使わない』ものがあることが謎だった。
もはや世間は、一人一台の時代でもないのかぁ…

そんなわけでゲットした私のパソコンは、
・noteを書く
・ユーチューブを見る
・Amazonプライムを見る
というだけの、目的で使用されている。
それでも、パソコンを触るようになっただけでも快挙だ。

こんな風に、noteは私に変化をくれた。
最初は『毎日更新』を目標にしていたが、生活の変化に戸惑い更新が止まってしまうこともあった。

またnoteで紹介していた保護猫の『あんこ』が去年、突然の病気になり治療の甲斐なく今年の始めに亡くなった。
なかなかnoteに書けずにいた。
歩けなくなってからも、老犬のリンと日向ぼっこをして毎日過ごし、変わらずチュールが大好物だった。
実家に行くとすぐに玄関に迎えに来る子だったが、動けなくなってからは大きな声で鳴いて呼んでいた。
最期はチビ、ウメ、サクラ保護猫姉ちゃん達に、添い寝をしてもらいたくさん舐めてもらっていたと聞いた。
まだ若かったので家族みんな大変なショックだったが、野良猫のまま寒いところでひとりぼっちの最期にならなかったことが、せめてもの救いと思いたい。

以前なら心が折れそのままになってしまうことが多かったが、noteは違った。
保護猫のことは伝えていきたいし、知ってもらいたいと思っている。
『あんこ』のように、せめてどの子も暖かな最期が迎えられるようにしてあげたいと思っている。

先日も書いたが、また実家の庭に子猫が置き去りにされた。
相手は分からないが、毎回同じ人なのだろうとは思っている。
猫たちの柄が皆、成長するに従って似てくるからだ。
当然、これは許されない行為だ。
それでも今回も4匹は父の知人、1匹は我が家で受け入れることが決まった。
母は現在5匹のミルクあげに奮闘し、スクスクと育っているという。
保護猫姉ちゃんたちは、交代で子猫たちが寒くないよう寄り添ったり、身体を舐めたりしている。

我が家はみんな猫好きだが、『可愛い』だけではとても済まされない。
そんな様子を今後も書き綴れたらと思う。
『あんこ』の最期の様子が、辛くて書けなかったことは後悔している。
知って欲しいと思うこともたくさんあった。
それでも私は自分の気持ちに無理なく書いていこうと思う。

辞めることが得意だった私が、1年続けてこられたnote。
このnoteと保護猫が、パソコンが苦手だった私にきっかけをくれた。
1年後、どこまでパソコンができるようになっているか楽しみだ。
保護猫に恩返しができるよう、今日も苦手なパソコンに向かう。


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