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幸せの感じ方。

あなたは今、幸せですか?
この言葉に胸を張ってYESと答えられるだろうか。

皆さんはどうですか?

これは私が中学生の時に夏休みの課題で書いた作文の一文です。
課題のテーマは、

……
………忘れました。
しかしなぜこんな事を書いたのかと言うと、それは今でも鮮明に覚えています。

それは海外で撮影された一枚の少女の写真に、衝撃を受けたからでした。
その写真は、『ハゲワシと少女』
有名な写真なのでしょう。

当時中学生だった私。

同じ地球でも、産まれた場所や環境でこんなにも違うのか…
こんなことが本当に起きているのか…
この少女は今どうしているのか…
元気にしているのか…
お母さんとは会えたのか…

あまりの衝撃に、しばらくは夜眠れないほどのトラウマになってしまいました。

しかし、この写真との出会いにはもう一つの衝撃がありました。
それは、この写真を撮ったカメラマンが自ら命を絶ったと言うことです。
その事は、大人になってから知りました。

なぜ…?

懸命に生きる命を世界に伝えようとしていた本人が、そんなことをしたのか…?

思っていること、考えていることは他人には分かりにくいです。
そして、それをよく知りもしない他人が否定するのはどうなのでしょう?
最近もネットの中での、誹謗中傷が問題になっています。

少なくとも私は、学生時代のこの写真との出会いに、今でも影響を与えられていると思います。

世界には色々な国、そして環境があること、それは何度も繰り返し教えられてきました。
でも、平和の中に産まれてきた私には正直内戦が繰り返されている国があること、学校に行けない子供がいること、安全な水さえ確保できないこと…
中々想像が出来ませんでした。

それが、
百聞は一見にしかず…
このたった一枚の写真で、それが本当の事だと納得しました。

しかし、写真でも分からないこと…
それは、この少女が幸せか不幸かです。
少なくとも彼女は、自分自身の写真を撮ったカメラマンのことを非難してはいないでしょう。
むしろ、世界中にこの現状を伝えたことを褒めているかもしれません。
貧しくても、私達より心や感情は豊かで素直かもしれません。
彼女の感情は彼女にしか分かりません。

なのになぜ、写真は否定されたのでしょう?

冒頭の質問。
今幸せか?と聞かれれば私は幸せです。
毎日きちんと食事をして、きれいなお風呂に入り、寝る。
家はあり家族がいて、笑って愚痴を聞いてくれる友達もいる。
仕事もある。
隣で猫がにっこり笑って寝ている。

普段の生活の中では忘れてしまいがちだけど、幸せは普通のことが普通にある事です。
たまには自分のことを客観的に見てみるのも、成長出来るポイントなのかもしれません。

できれば、今回のように誹謗中傷や内戦等の痛ましいニュースがきっかけではなく、豊かなあたたかい社会の中でそれぞれの幸せの形を考えられれば良いと思います。

あなたは今、幸せですか?

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