見出し画像

ビフォーコロナ・ウィズコロナの妊婦生活の違い

明日、わたしは第二子を出産する。

長いようで短かった、2回目の妊娠期間の37週間。コロナ前の第一子の妊娠期間と比べると、たくさんの違いがあった。

せっかくなので第二子出産前日に、ビフォー・ウィズコロナの妊婦生活で感じた違いを振り返っておこうと思う。

前提~わたしの状況~

イラスト-29

第一子の妊娠期間は2018年1月~9月。その後2019年4月に職場復帰した。

一方で、新型コロナウイルス感染症は2019年12月初旬に中国で第1例目の感染者が報告されると全世界に感染が拡大。現在も3度目の緊急事態宣言の発令中だ(2021年9月9日現在)。

そんなコロナ禍で第二子を妊娠し、2021年1月~9月に2回目の妊娠期間を過ごした。

プラスに感じた点

画像1

ウィズコロナの世界で妊婦生活を送る中で「前回より良かった」と感じたことは大きく3つある。

その①:通勤がない

わたしが勤めている会社はもともと働き方に対して柔軟で、特にコロナ後はリモートワークが推奨される環境だった。そのためほとんどフルリモートワークの状態だった。

そうなると、「通勤」がなくなる。

前回、第一子の妊娠中は、毎日つわりや貧血でふらふらになりながら満員電車に乗って会社に行っていた。座席に座れることはほとんどなく、途中で気分が悪くなって電車に乗っていられなくなって会社に着くまでの間に何度も途中駅で下車し、ホームのベンチで休んでまた電車に乗る…それを繰り返しながら這うように出社していた。

会社に行くだけで1日の仕事を終えたくらい、体力気力ともに消耗していた。それが、コロナ禍で通勤が無くなったので身体的にとても楽になった

その②:離席がフレキシブル

これもリモートワークの恩恵に関する点だが、就業中に「つわりの波が来た…吐きたい」ってなった時や「ずっと座っていたのでお腹が張ってきた。ちょっと横になって休みたい」となったとき。

第一子の妊娠中はミーティング中に吐き気が来てもぐっと我慢でこらえたり、少し休みたくてもそれができる場所がなくて、空いている会議室を探したり…ということがあった。

でも、リモートワークで家にいると自分のペースでトイレに行ったり休息を取ったりできて身体的に楽だったのと同時に、同じ空間に同僚がいない分周囲に配慮する必要も少なくすんで精神的な楽さを感じた

オンラインミーティング中に突然吐き気が来て、急いでマイクとカメラをミュートにしてトイレに駆むもワイヤレスイヤホンの向こうでは何事もなく誰かがしゃべり続けてるのを聞いて「リモートワーク万歳」と思った出来事が印象に残っている。

その③:自治体からの補助

妊娠が発覚し、住んでいる自治体に母子手帳をもらいにいくと担当の方から「妊婦検診で定期的に病院に行かなきゃいけないけど、コロナ禍で感染の心配があるでしょう。なので、タクシーでもつかえるギフト券を配布しているんです。」という説明があり、後日郵送で10,000円分のギフト券が送られてきた

住んでいる自治体によって制度が違うと思うが、同じ自治体でもコロナ前にはなかった制度だったのでありがたい。

ちなみに東京都ではコロナ禍で子供を産み育てる家庭を応援・後押しするために、育児用品や子育て支援サービス等を提供する事業を実施しているらしい。

条件を満たした対象の家庭が専用ウェブサイトで申し込みをすると、希望する育児用品や子育て支援サービス等(新生児1人当たり10万円相当)の提供があるようだ

マイナスに感じた点

とはいえ、以前のほうが良かったと感じることも少なくない。

画像2

その①:リアルな場の激減

第一子妊娠中は遠方に住む家族に会って直接妊娠の報告をしたり、先にママになった同僚とのランチで情報収集したり、自治体主催のパパママ教室に通ったり、たまたま電車のホームで一緒になった人生の大先輩から「何か月?」と聞かれたり…。

リアルで誰かと会って話す場が、比べ物にならないくらい多かった。意図してつくる機会もあれば、偶然の機会もあったけど、そうやって誰かとコミュニケーションを取ることで妊婦の実感が強まったり、新しい情報が得られたりした。

あの時はそれが特別なことだなんて全く思わなかったけど、第二子の妊娠中は旦那さんと第一子の家族にリアルで会う人が減って、閉塞感を感じていた気がする

その②:保育園の見学(保活)

その①にもかぶる内容だが、第一子の妊娠期間中は、育休復帰後に子どもを預けたい保育園をどこにしようか決めるために、複数の保育園に見学に行って保活をしていた。

4月入園を希望する場合、多くの自治体が11月頃に申し込み受付となる。私の場合9月出産→その後1か月程度は回復期間となるので、出産後に保育園の見学をするのはスケジュール的にも体力的にも生まれた子どもの月齢的にもしんどい。

なので出産前にある程度めぼしい保育園の見学に行きたいと思っていたが、多くの保育園がコロナ禍において見学実施を見合わせていた

中には「代わりにHPやYoutubeなどで園の様子がわかる写真や動画をアップしているのでそれを見てほしい」と言われることもあった。

訪問せずに様子がわかるその対応はそれでありがたいが、全ての園が対応しているわけではないし、リアルで見て初めて感じれることもあるので残念に思う。

その③:立ち合い出産ができない

コロナ禍の妊娠出産で一番の違いを感じたのはこれだ。

産院にもよると思うが、わたしが通っている産院では通院時の家族の付き添いがNG出産時の立会いもダメ。さらに、出産後の入院期間中に生まれた子どもに面会することもできない

出産した子どもに初めて会えるのは、退院時のお迎えのときになる。

妊婦検診の時に「パートナーはコロナのワクチンを2回摂取してるのですが、それでもだめでしょうか?」と聞いたが、答えはNOだった。

第一子の時は旦那さんが出産の場に立ち合うことができた。今でもあのときのことが話題に上がることがあるくらい、家族にとって大切で記念すべき瞬間だが、今回の第二子ではそれが叶わない。

記念すべき瞬間を大切な人と共有できないことは、とても残念だし、何よりさみしい

まとめ

画像3

ウィズコロナ中の妊娠出産に、良かったと思う部分も確かにある。

けれど、妊娠後のコロナ感染リスクやそれに対する不安。共有できる人とリアルに会えない心細さが上回って、母親側がひとりで出産に向き合ってる感じがする、というのが素直な感想だ。

さみしさや不安はあるけれど、1回目と2回目の妊娠中に全く違う経験をしたし、そこからの気づきもあった。それらは、わたし一人では気づけなかったことだ。

アフターコロナの世界では、妊娠中~出産時にリアルの関わりができなかった分を取り返すがごとく、これからこの世に生まれてくる子どもと一緒に、大切な人たちと関わりを持っていきたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?