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私のイチオシ「脳が活性化される心理学ポッドキャスト」

こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら

今回はおすすめポッドキャストの一押しエピソードのご紹介です。テーマは「脳が活性化される心理学ポッドキャスト」です。

1.番組紹介

番組タイトルは「Hidden Brain(ヒドゥンブレイン)」。

Hidden Brain helps curious people understand the world – and themselves. Using science and storytelling, Hidden Brain reveals the unconscious patterns that drive human behavior, and the biases that shape our choices.
ヒドゥン・ブレインは、世界と自分自身をより理解したい好奇心旺盛な皆さんのための番組です。科学的検証とストーリーテリングを通して、人間行動を促す無意識なパターンと、選択を形作るバイアスを明らかにしていきます。

この番組では、人間の行動や心理にフォーカスした内容を紹介しています。心理学から脳科学、人類学から社会学に至るまで、様々な角度からありとあらゆる人間の行動の不思議を紐解く番組です。

2017年から本格的に始まったこの番組、長さは毎回1時間弱で、エピソード数は今までに300近くと、結構長寿な番組ではないでしょうか。

最近では、「コロナ禍でマスクを寄付する心理と買いだめする心理」の違いを取り上げたり、はたまた「YoutubeのDIY動画を見ただけで、出来る気になる心理」を解説していくなど、学術的内容も入ってくるんですが、いつも興味深いトピックが取り上げられています。

2.一押しエピソード あらすじ

さて、今回のエピソードのタイトルは、「Romeo & Juliet In Rwanda: How A Soap Opera Sought To Change A Nation(ルワンダのロミオとジュリエット:メロドラマが国を変えられるか?」です。

1994年ルワンダで起こった大量虐殺。その後民族同士の和解を促すためラジオドラマが使われたという話です。

番組は、あるユダヤ人心理学者の子供のころの話から始まります。
ナチス占領下のハンガリーに暮らしていた彼の家族。情勢が厳しくなる中、自分の身の危険も顧みず、まだ6歳だった彼をかくまってくれたのは、家族が雇っていたキリスト教徒のお手伝いさんでした。
何とか生き延びた彼は、後にハーバードで教鞭をとる心理学者となり、大量虐殺に繋がったナチスのイデオロギーを研究する第一人者となるのです。

そして1994年、ルワンダで大量虐殺が起こります。

別の国でも起こってしまった惨劇に、今まで続けてきた研究と理論を使って、どうにか国と国民の心理的な立て直しに役立てないかと考えた彼。辿り着いたのは、ラジオドラマの制作でした。

かれこれ14年も続いたこのラジオドラマ。表面上は国中が夢中になるメロドラマなんですが、その裏には心理学的に人間の行動を変える理論が詰まった実験でもあったのです。

人間の行動はどうやって変えることができるのか?

そんな膨大なテーマを扱ったエピソードです。

3.おすすめポイント


今回のおすすめポイントは一言、脳が活性化されるところです。

この番組、学術的な内容も含まれるので結構難易度が高く、ニュース系番組と違った固さがあるんですが、中身がいつも興味深くて新しい発見がいつもあるんです。

今回は大量虐殺という極端な事件を扱ってはいるんですが、決して一夜で人が殺人者になるわけではなく、段階を経て人の心理が変わっていく事についても、専門家が今回のエピソード内でも伝えています。

それこそ、日常の中で無意識に選んだ選択肢に、理由があるのか?裏側に何か深層心理が隠されているのか?というような、普段の日常を掘り下げる面白さがこの番組にはあって、聴いた後は結構「脳みそ使ったなぁ」と思う事が多いです。

ちょっと、自分を振り返ったり、心理的な刺激が欲しい時に聴くとおすすめなこの番組。是非、中だるみしがちな週の半ばにでも聴いてみてください。

それでは、次回のnoteで。


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