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2020年 イチオシ英語ポッドキャスト5選

こんにちは。アライ@翻訳です。

これは、読んでもらうために書いている文章ではなく、聴いてもらうための文章です。音声版を同時配信していますので、そちらを是非お聴きください。リンクはこちら
今回の配信は、ドングリFMパーソナリティーであるなるみさんが主催する「ポッドキャスト配信について語るアドベントカレンダー」にも掲載しています。詳しくはこちらのリンクをご覧ください。(アドベントカレンダーでは12/16公開予定となっています。

さて、今回は年末になると必ずやってくる総集編的な内容をお届けしたいと思います。その名も、「2020年イチオシ英語ポッドキャスト5選」。今年noteでおすすめしてきたイチオシ番組を気分別にご紹介したいと思います。

1.落ち込んだ時に聴きたくなるポッドキャスト

番組名は「The Michelle Obama Podcast」。

そうです。元ファーストレディーであるミシェル・オバマ氏が配信する番組です。Spotify独占配信で今年7月にリリースされた1本。毎回ゲストを呼ぶ形式で、旦那さんであるバラク・オバマ氏も第一回目のエピソードに出演しています。

これ、おすすめしたい理由は2つ。自己肯定感を上げてくれるメッセージがめちゃくちゃ詰まっている!という事と、後はなんと言ってもミシェルさんの姉御肌な声がなんとも心を落ち着かせてくれるというところ。

落ち込んだ時に耳にすると、なぜか自分の悩みを聴いてくれたような感覚になってきます。ポッドキャストは双方向なコミュニケーションではないけれど、一方通行には思えない。ちょっと、自分にとってはカウンセリング的な効果もあるんじゃないか?と思えた一本です。

2.今、世の中で何が起きてるか知りたい気分におすすめな1本

The New York Timesが配信している「The Daily」。ニュース系ポッドキャストの王道です。

実は、ニュース系の番組といっても大きく別けて種類が2種類あって、1つはその日の主要ニュースの見出しを、簡単な説明をつけて何個もどんどん紹介するタイプ。もう1つは、注目ニュースを1つだけ取り上げて深掘りするタイプ。この「The Daily」は後者のタイプで、毎日20分ほどでニュースの中身や真相を深く理解することができます。

おすすめしたい理由は、まさにその真相を理解することができる番組構成という所。今年はコロナやアメリカ大統領選など、特に情報目まぐるしい年だったと思います。フェイクニュースという言葉も浸透するなど、情報の真相を精査しないことに対する世の中の動きも大きい中で、正にこのタイプの番組は「何が、どこまで、真実なのか自分で判断できる」貴重なリソースになりました。

大手メディアとしての信頼感も去ることながら、音声コンテンツにも力を入れているThe New York Timesだからこそ、ポッドキャストでもこのクオリティーとスピード感で、毎日最新ニュースにアクセスできるので、通勤中や通学中のルーティーンとしてもおすすめの一本です。

3.友達に会いたい気分になったら聴くポッドキャスト

番組名は「Reply All」。

こちら、完全に個人的な趣味になってしまうんですが、今年に入って私が改めてハマった1本です。一言でこの番組を紹介すると、「ポッドキャスト界の探偵ナイトスクープ」。Gimlet Media配信のストーリーテリングタイプのポッドキャストで、インターネットに関する事なら何でも扱う番組です。

ただ、なんと言ってもおすすめしたいのがこのパーソナリティー2人の絶妙な会話の投げ合い。会ったことないのにこの2人が友達に思えてきます。パーソナリティーはPJ VogtとAlex Goldmanという2人なんですが、サブカルからパソコンの技術サポートまで、テーマの守備範囲もものすごく広いんです。2-3週間に一回ぐらいのペースで会って軽くコーヒーでも飲みながら、話上手な相手のものすごい近況報告を聴く感じで、最高です。

今年は友達と気軽にお茶もできない時期も多くあっただけに、この2人が私の心の友になってくれたような気がしています。

4.冬休み中に何かイッキ聴きしたい気分

番組名は「Homecoming」。

これ、ポッドキャストなんですけど話はフィクションなんです。昔でいうラジオドラマ。Amazon Primeでジュリア・ロバーツ主演でドラマ化されたともいう注目の番組で、個人的には衝撃的な1本でした。

おすすめしたい理由はその臨場感のすごさ。あらすじや話の展開ももちろん面白いんですが、実は効果音の使われ方が巧妙なんです。

例えば、電話越しでの会話のシーンが出てくるんですが、着信音やノイズ、それから電波の悪さが上手く使われていて、相手の声が良く聞こえないシーンで登場人物が感じているイライラ感が、こちらにも伝わってきます。
そして、電話の聞こえ方が変わる事によって、自分が話し手と聞き手のどちらの立場でストーリーを聴いているのか、自然と分かるようになっています。このシーンの切り替えが本当に絶妙なんです。

目に情景が浮かぶ、というよりも、耳だけでこれだけ登場人物の感情が手に取るように感じられるのは、衝撃的でした。

年末年始に録りためたテレビ番組をみたり、Netflixのイッキ見を楽しみにされている方もいると思うんですが、ちょっと目を休ませつつポッドキャストをイッキ聴き、というのにおすすめです。

5.気を引き締めて総まとめをしておきたい気分

最後は今年、物議を呼んだポッドキャストの1つと言っても過言ではない番組をご紹介したいと思います。

番組名は「Nice White Parents」。

この番組、タイトルと予告編が一足先にリリースされた時点で、賛否両論な意見であふれかえっていたポッドキャストなんです。訳すと「素敵な白人の親たち」。

ニューヨークのブルックリン地区に実在する公立学校とその教育システムに、人種や権力が及ぼす影響に迫ったノンフィクションの番組です。

教育とは、本来貧富の差にかかわらず平等であるべきという大前提がありつつも、実は白人の大人たちが持つ権力と影響力が他の人種の子どもや親たちをかき回す結果となっている事実を取り上げた、アメリカの持つ根深い問題に教育という角度から問題提起している番組なんです。

こちら、Times誌の2020年おすすめのポッドキャストランキングでも第1位となっています。

2020年は特に、ジョージ・フロイド氏の事件から、BLM運動、そしてWoke-Washingなど、人種問題が大きく動いた今年だからこそ、お伝えしておきたい大事な1本です。

5. 最後に

さて、今回ご紹介した5本、いかがだったでしょうか?

実は、ポッドキャストも音楽と同じで、自分の気分によって聴きたいものが結構変わるんですよね。この気分が合わないと、聴いてもピンとこない。Spotifyなんかでも、音楽は気分別のカテゴリーがあったりするんですが、ポッドキャストはまだまだニュース、コメディー、ITというような番組のジャンルから検索するものが多い。

そこで、今回は完全に私の片寄った精神状況ではありますが、そんな気分別におすすめの英語ポッドキャストをまとめてみました。

今回カテゴリー分けしたドンピシャな気分になっている方は是非、おすすめの番組を聴いてみてください。

それでは、次回のnoteで。

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新井里菜(あらいりな)|Audio Journalist
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