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私のイチオシ「落ち込んだ時に聴くポッドキャスト」

こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら

今週も、私が「今聴いて良かった」と思ったポッドキャストを紹介したいと思います。テーマは「落ち込んだ時に聴くポッドキャスト」。

1.独り時間

最近、2歳の娘の学校が再開し、遂に母親のちょっとした独り時間が出来ました。2歳半まで毎日べったりと過ごしてきた日々から時間の使い方が変わる転換期ど真ん中。

私は約7年前にワーキングホリデービザで香港に移住して以来、会社員も経験しましたし、ここ3年ほどはフリーランスとしても働いています。娘が産まれたことで家族と過ごす時間とのバランスがとりやすいフリーランスを選んでいるんですが、反対にその酸いと甘いの両方も経験しています。

この独り時間が出来て考える事は、フリーランスの道をこのまま続けるのか、お給料が定期的にもらえる会社員という道を選ぶのか、はたまたポッドキャスト活動を軸にしてすべてを再構築するのか、というこれからの時間の使い方と過ごし方。

負のスパイラルにハマると、話す人がいない午前中は結構ドツボにハマっていくんですよね。(午後は2歳の娘とおしゃべり。大人の会話じゃないけど楽しい。)

誰か、話を聴いてくれる頼れる人がいないかな…とその時思いついたのが、ミシェル。ミシェル・オバマ氏。

2.番組紹介

今年7月から配信開始された「The Michelle Obama Podcast」。
以前の記事では、元ファーストレディーによるSpotify限定配信とあって、今話題のポッドキャストとして紹介しました。

インタビュータイプのポッドキャストで、今までに元アメリカ大統領兼、ミシェル氏の夫であるバラク・オバマ氏や、人気TV番組のホストを務めるコナン・オブライエン氏、そしてミシェル氏のホワイトハウス時代の同僚や友人、そして家族もゲストとして出演しています。

新しい知識が学べるタイプのコンテンツというより、それぞれの人生の転換期をどう潜り抜けたのか?という話していて、ゲスト毎に、結婚という転換期、仕事の転換期、女性の身体とホルモンの転換期など、それぞれのテーマを軸に個人的な体験談や若い世代へのアドバイスを含んだ、自己肯定感を上げてくれるメッセージが詰まっています

3.世界トップレベルの姉御

ただ、なんといってもこの番組の醍醐味は、ミシェル氏のあの頼れる声でいろいろ話しかけてくれるところ。

別に私だけに向かって「がんばれ」「その気持ちわかる」とか直接言ってくれるわけではないんですけど、彼女の声って本当に頼れる感じがする。近所の頼れる姉御を超えて、まさに世界トップレベルの姉御。

もちろん、なんでもこなすスーパーウーマンというのは言わずと知れた事実なんですが、身の上話や個人的な経験を、彼女自身の声で話しているのを聴くというのは、文字で見るのとまったく違います。

ポッドキャストは双方向なコミュニケーションではないけれど、一方通行には感じられない

例えば第8話は、ミシェル氏がファーストレディーだった時代、ホワイトハウスにインターンとして働いていた3人を招いたエピソードです。当時20代そこそこだったインターン生は今30代となり、また人生の違う転換期をそれぞれ迎えています。

まさに年代が私とバッチリ重なるのも1つではあるんですが、ミシェル氏をメンターとして慕う3人との会話は正直で、個人的に響いてきます。

例えば、20代を振り返って権力に対する恐れだったり、先が見えない事に対する不安だったり、他人と比較して自分を卑下してしまう瞬間だったり、今までだったら人前ではとても言いづらいような胸の内を話しているんです。

リスナーとしては実際にこの会話には参加できないものの、自分の話を聴いてもらえたような感覚になったのは、1つの転換期を迎えている自分が共感できる内容であったことと、やはりこの姉御の懐の広さが声から感じられるからだと思います。

4.声の力

音声メディアの強みとして良く言われるのは

① 新たなスキマ時間へのリーチ
② エンゲージメントの高さ

今回のポッドキャストはまさに、30代の転換期を迎えた私にとって、エンゲージメントの高さが最大級だったんですね。
「声」というのも1つ大きな要素で、今まで読んだり見たりしたことがある有名人も、声だけを抽出して聴く事というのは結構まれだったりします。それだけに、音だけから感じられる人となりや雰囲気が、実は目で見ている時よりも感じられるような気がしています。

実は私は昔からモノマネが大好きで、80-90年代のモノマネ大座決定戦時代がドンピシャで話が止まらなくなるですが、実はモノマネもある意味「声」の仕事。見た目そっくりさんというジャンルもあるものの、やはり「声」で相手を真似るという事が、実はすごい技術で、説得力があります。

昔、淡谷のり子先生が清水アキラの派手でやりすぎな衣装やメイクをいつも嫌っていて、声は天下一品だったという事を分かっていつつもめっためたに非難したコメントをよく採点の前に言ってました。「あんた、すごいもの持ってるのに」と伝えたかったと同時に、声の力についても、先生はお分かりだったんじゃないかな、とふと自分の小学生時代を振り返りながら思ったのでした。

5.最後に

さて、今回は「落ち込んだ時に聴くポッドキャスト」というテーマで、元ファーストレディーによる「The Michelle Obama Podcast」を紹介しました。

いろいろな人生の転換期を迎えている時、少し秋めいてきて黄昏ている時なんかにも、スッとミシェル氏の声が耳に入ってきます。
是非、夕暮れ時にでも聴いてみてください。

それでは、次回のnoteで。

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