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Podcast News ー コロナ禍のポッドキャスト勝ち組ジャンルと負け組ジャンル

こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら

さて今回は Podcast Newsと題し、ポッドキャスト関連のニュースをお伝えしたいと思います。

私が普段から購読しているQuartzというメディアから、コンテンツを一部要約していきます。

1. 記事タイトル

記事のタイトルは「 Is podcast listening up or down due to the coronavirus?」 ポッドキャストはコロナウイルスの影響を受けて視聴率が上がるのか下がるのか?

アメリカで外出禁止令が深刻になり始めた3月末に書かれたこの記事、少し前のデータになりますが興味深い内容です。

2. 1ヶ月で30%も減少?

アメリカの分析会社3社によると、ポッドキャストダウンロード数が2月末から3月末で10%から20%ほど減少したとのこと。

ただ、ここで言うダウンロード数は実は当てにならないデータである可能性もあると記事では指摘しています。
ポッドキャストを普段からお聞きの方はご存知かもしれませんが、アプリによって自動ダウンロードという機能があり、実際にリスナーが聴いたのか、単にダウンロードされただけなのか、という所がはっきりしないのです。

そこで出てくるのが、iTuneやその他アプリのレビュー数。実際に聴いた人がつけているはずなので、より現実に近い数値か期待できます。
そこでの減少率はなんと30%。視聴率が更に落ち込んでいる状況を表す数字となっていました。

アメリカでは、通勤時間にポッドキャストを聴く習慣が多いため、今回の外出禁止令の影響がもろに出ている結果です。ポッドキャストが聴かれている二大都市はサンフランシスコとNY。感染者数が多い都市でもあります。

3.勝ち組ジャンルと負け組ジャンル

ただ、すべての番組の視聴率が落ち込んでいるわけではなく、ジャンルでも違いがあるとのこと。

勝ち組ジャンルは・・・ニュース系

負け組ジャンルは・・・スポーツ系、トゥルークライム(犯罪ドキュメンタリー)系

今年の2月を振り返っても、私自身も当時世の中で何が起こっているのか知りたく、ニュース系のポッドキャストをいつも以上に聴いていたのを思い出します。

また、負け組ジャンルとなってしまったスポーツ系ポッドキャストは、スポーツイベント自体が中止されている中で、実況解説系の番組は相当難しい状況に陥っていたと思われます。

他のジャンルでも、ここ5カ月近くで番組の更新が滞っている番組も多く、以前の人気エピソードを少しだけ手を加えて再放送したり、収録音源の質が落ちながらも、Zoomインタビューを取り入れて更新し続ける番組があったりと、様々な試行錯誤が見られます。

4.危ぶまれるスポンサー契約

この状況が続く中で危ぶまれるのが、スポンサー契約。ポッドキャストの収入源の中でも大きな部分を占めています。

今回の記事によると3月時点で既に契約の解消や、契約更新なしとなるケースが出てきているようです。

状況が長引けば長引くほど、普段通りの制作活動が出来ず、また収入源もないという悪循環。ポッドキャスト大国であるアメリカでの、コロナ禍初期の動向が想像以上に厳しいものとなっていました。

5.アメリカ以外はどうなのか?

そこで、次回はアメリカ以外の国ではポッドキャストの動向がどうなっているのか?別のニュース記事を参考に、ご紹介したいと思います。

スポットを当てるのはなんと、インド!

週後半の更新をお楽しみに。それでは、次回のnoteで。


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