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【ひとくち漫画レビュー】ふしぎの国のバード 1巻


おはようございます。

読んだ漫画のひとくち感想です。

本日は、この漫画!

『ふしぎの国のバード 1巻』 佐々大河


【おすすめ度】
☆☆☆☆

【あらすじ】
イギリス人の主人公イザベラ・バードは、日本文化を記録に残すため、はるばるイギリスから明治初頭の日本にやってきた。
数々の冒険譚をしたためてきた彼女は日本人すら恐れて近づかない最北の島「蝦夷ヶ島」に行くために、通訳の伊藤鶴吉と共に日本列島横断の旅に出る
旅の中で出会う日本の風土に驚きつつも、蝦夷ヶ島にたどり着くことが出来るのか…。

【個人的に好きなポイントメモ】
➀日本人の通訳を募集し、面接するシーンで日本人の英語があまりしゃべれないことを示すために、全部カタカナにして文法を擬音語だらけにする演出が好き。日本人の擬音語が外国人に通じるワケないですよね…。

②通訳の伊藤のさめたライトノベル主人公感が個人的に好きです。
実際鉄道員やってたり、外交官やってたりするから当時としてはめっちゃハイスペックなんでしょうけどね…。

③日本食で旅中魚ばっかり食べていて肉が食べたいバードさんのために伊藤が照れながら鶏肉(裁く前)をバードさんに見せたシーンがいい。鶏肉見た瞬間「ケッコー」と両手を広げて喜ぶバードさんもかわいらしいです。


【感想】
まだ1巻なのに、めちゃくちゃ読み応えありますね…。
話の流れとしては、バードさんと伊藤の出会い→パスポート(旅行許可証)の取得まで→旅なのですが、旅のエピソードが1つ1つに日本の民俗に触れたバードさん目線で見た感想や心の動きが細かく描かれているので、日本文化の独特すぎる感じや江戸から明治に移り変わる人々の変化がわかりやすく読んでて楽しかったです。
また現代においてはセキュリティ意識が非常に高い日本人ですが、今作の舞台となっている明治時代初頭だと、外国人が珍しくて泊っている部屋の障子の穴からバードさんを除いているシーンがあったりと、プライバシーもクソもなかった村文化が描かれており、良くない部分含めスポットを当てているのが民俗学の漫画としても面白いと感じました。
2巻も引き続き読んでいきたいところです。


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