下浜臨太郎

工場で音と映像を集めたり、街をウロチョロして文字を集める活動をしたり、それを美術館など…

下浜臨太郎

工場で音と映像を集めたり、街をウロチョロして文字を集める活動をしたり、それを美術館などで展示させてもらったりしてます。詳しくはこちら https://rin-shimohama.tumblr.com

マガジン

  • 日記

  • 映像をはじめよう!

    機材がなくてもスマホで簡単にできる、映像作品制作エントリーのためのワークショップ。スローモーションやコマ撮り映像作品をスマートフォンで作ってみよう!金沢美術工芸大学で行なっているワークショップの一部も紹介。

  • パソコンお役立ち情報

    自分が普段から活用している、完全に自己流のお役立ち情報を紹介します。完全に自己流なので、逆に効率が落ちた…ファイルがダメになった…みたいなことが起きて一切の責任を負いかねますので、ご了承ください…。

最近の記事

地域芸術祭で夢見る幻想

現在、奥能登国際芸術祭2023に参加、出品しています。過疎地で行われる地域芸術祭には、ずっと参加したかったのでうれしく、この記事ではなぜ参加したかったのか?について日記のように書いています。 地域芸術祭を訪れたことはありますか? 自分がちゃんと地域芸術祭を体験したのは第2回(2013年)の瀬戸内国際芸術祭だった。(それまで野外の芸術体験と言えば箱根彫刻の森くらいなものだったような気がする)その頃は、日本で一番大きな広告代理店(電通のことだが)で働いていて巨大な産業の中でチ

    • 工場音が大好きな男たち(2)

      前回のnoteに引き続き、工場の音の話ですが、今回はNFTアートとメディア・アートの話です。 このたび INDUSTRIAL JP ASMR がめでたく文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品として選出されました。個人的にもうれしい!INDUSTRIAL JPは2018年にも優秀賞に選出してもらっていて、この芸術祭にはお世話になっている。ASMRはその続編として活動中。メディア芸術については、このnoteの後のほうで書くけど、不定形な制作をする自分にとっての発表の場として、とても

      • 山道で出会ったおそろしい速さのモノ

        石巻でのワークショップの前入り。ろくに場所を確認もせず、楽天トラベルで一番安い宿を選び、あとでマップのピンを立てたら、なんと牡鹿半島だった。やってしまった。 自分はかなりの貧乏性である。当日予約ではキャンセル料100%のため、やむなく泊まることにした。当然、タクシー代もケチった。山道を歩いて向かう。時間ももったいないので、たまったメールをすべて返しながら歩いた。すべて貧乏性のなせる技だ。 2時間は歩いたと思う。メール20通は返した。とうとう日が暮れて、めっちゃ怖くなってき

        • 工場音が大好きな男たち(1)

          工場の金属の音…って、なんだか聴いていてここちよい。以前から気になっていたASMRと、それにからめた工場の音の話です。 ASMRって、なに?みなさんは、ASMR(エーエスエムアール、アスマー)を知っているだろうか?焚き火の音、葉擦れの音、スライムのぐにぐにした音、他人の咀嚼音まで…そんな音がなぜだかずっと聴いていたくなるということで、愛好している人の多い「音」たちだ。数年前から一般的にも認知度が高まってきた。 まったく聞いたことがないなら、この動画がわかりやすい とは言

        地域芸術祭で夢見る幻想

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        記事

          コマ撮りは、かわいい。

          今年も、コマ撮り(ストップモーション)の技術をつかった映像制作のワークショップを開催。20名ほどの美術大学生が参加して、ひとつのテーマで数日かけて、ショートフィルムをつくって発表する。 コンピューターがどんどん進化して、映像制作の技術が目まぐるしく発展しても、コマ撮りという手法は色あせないのは不思議。 だれもいないそのときにみんなが寝静まったとき 部屋に誰もいないとき 家の中ではどんなことが起きているだろう 想像を膨らませて ショートムービーをつくってみよう というよう

          コマ撮りは、かわいい。

          中野の街でかつての未来を探す

           青春時代を思い出すとき、甘美な感覚を覚えるのはなぜだろう。肉体的にも精神的にも若く希望に満ち溢れていた頃を思い出すとき、輝かしくなつかしい想いに浸ることができる。「レトロ・フューチャー」は、そんな個人的とも言える郷愁の気持ちを、人類全体に拡大し共有できる装置だ。レトロ・フューチャーは1980年代頃から流行し、20世紀初頭に描かれた希望あふれた未来を「郷愁」の対象として表現し復活させた。そこに表れたのは、過ぎ去った時代の人々が夢見た希望であり、人類の青春とも言える。 レトロ

          中野の街でかつての未来を探す

          ありがとう、Flash。

          2020年も、もうすぐ終わりですね。 この年末でFlashのサポートが終わるそうです。Flashには本当にお世話になりました。Flashと言えば一般的には、ゴノレゴやモナーなんかのおもしろFlash動画が有名なのですが、インタラクティブデザインの世界でもたくさん使われていました。 Flashとの出会い自分のFlashとの出会いは、2002年頃。当時大学生だった自分は、ウェブサイトの授業でその存在を知りました。そこで衝撃的なFlash作品を知ることになります。その授業の講師

          ありがとう、Flash。

          テクニック別、ミュージックビデオ紹介!(3)プロジェクション/シンクロ

          このシリーズも3回目ですが、いったんこの記事で紹介は終わりです。プロジェクションはともかく、シンクロが映像手法として、「テクニック」と呼べるのかはわかりませんが、個人的にはとても好きな考え方です。では、見ていきましょう! プロジェクション映像を投影することを「プロジェクション」と言いますが、ここでは投影された様子をさらに撮影して映像にした作品を紹介します。紹介するのは、全く高度な技術を使わなくとも企画のユニークさで勝負しているものや、王道のプロジェクションマッピング、そして

          テクニック別、ミュージックビデオ紹介!(3)プロジェクション/シンクロ

          テクニック別、ミュージックビデオ紹介!(2)スローモーション/ストップモーション

          このマガジンでは、「スローモーション」「コマ撮り」と技法を紹介してきました。この記事では、スローモーションやコマ撮り(ストップモーション)を使ったすばらしい作品たちをご紹介します! スローモーション次も、わりと身近な手法である「スローモーション」。今やスマホでも簡単に撮れちゃう撮影手法です。ただ、同じスロー具合にもいろいろあり、実際目に入ってくる実像より、どれくらいよりも遅く撮影できるか…というのは、「fps」という単位で表されます。初期のスマホで撮れるのは、120fps、

          テクニック別、ミュージックビデオ紹介!(2)スローモーション/ストップモーション

          テクニック別、ミュージックビデオ紹介!(1)ワンカット/マルチウインドウ

          普段、アートディレクターやグラフィックデザイナーという立場で仕事をしている自分ですが、INDUSTRIAL JPという音楽レーベルを運営していることもあって、ミュージックビデオが大好き。好きな作品はたくさんありますが、今回は演出のテクニック別に好きな作品をご紹介します。 ワンカットまずは「ワンカット」。ワンカットというのは、一度も映像を途切れさせることなく、最初から最後までカメラを回し続けた映像のこと。「長回し」とも言います。ワンカット作品をつくるときには、とにかく撮影前の

          テクニック別、ミュージックビデオ紹介!(1)ワンカット/マルチウインドウ

          コロナと展覧会と閉じたシャッター

          7月18日からの東京都現代美術館での展覧会に参加しています。現在、東京都外への不要不急の外出自粛が出され、4段階のうち最も深刻な「感染が拡大していると思われる」となっている状態です。 ウイルスの脅威の中での再開参加しているのは「おさなごころを、きみに」展(2020年 7/18〜9/27)。当初予定の会期から一週間ほど遅れたものの、この時期にはめずらしく、ほぼ予定通りの会期だ。ウイルスの危機がなければちょうど東京オリンピックと並走するはずだった。 3月頃に美術館から出展依頼

          コロナと展覧会と閉じたシャッター

          入社10年目にして仕事がこなくなった

          電通にアートディレクター/デザイナーの社員として所属していた頃に、本当に行き詰まってしまったことがあります。この記事では、そのときに自分がやったことと、自分のB面(本職とは別軸として本当に好きなこと)に出会うことで救われた話をわりとダラダラと日記的に書いています。 仕事がこない入社して10年ほどしたときだった。気づいたら仕事がなくなってしまったことがあった。 もちろん何も仕事をしていなかったわけではない。長期の仕事やレギュラーの案件などで日程は通常運転な感じで埋まっていた

          入社10年目にして仕事がこなくなった

          コマ撮りに挑戦(3)- 編集をしよう

          前回までは、コマ撮りの撮影のしかたをご紹介してきました。素材が撮影できたら、次は合体、編集してみましょう。完成した作品はこちらです。 アプリをいれようこの記事ではパソコンを使わず、スマートフォンだけで編集する方法をご紹介します。スマートフォンで映像を編集するアプリケーションは、たくさんありますが今回は… 「InShot」というアプリで進めていきたいと思います。 Androidをお使いの方は、こちらからダウンロードすることができます。 さっそく InShot を起動して

          コマ撮りに挑戦(3)- 編集をしよう

          コマ撮りに挑戦(2)- 撮影をしよう

          スマートフォンで簡単に挑戦できるコマ撮り。前回は試しにやってみようということで、数枚のコマを撮るところまでやりました。今回は動きの作り方や、撮影計画のたて方についてご紹介します。 家で撮ろう今回のテーマはこちら! このテーマのワークショップに参加したメンバーの作品で集めてみました。 パプリカたちが台所でしていることとは… 脇田彩花さんの作品。 ブロッコリーが大きな木のよう…! 岩田章之介さんの作品。 コロコロプチトマト。最後がシーンがたまりません。 親衞雄行さんの作

          コマ撮りに挑戦(2)- 撮影をしよう

          コマ撮りに挑戦(1)- 写真がなぜ動く?

          みなさんは、コマ撮りをしたことはありますか? 普通に暮らしていて、コマ撮りをやろうと思い立つことは少ないです。そんな人生に絶対に必要でもないけど、人生で一度はやってみるのはおすすめの「コマ撮り」をご紹介します。実は、コマ撮りはスマホで簡単にできちゃうのです。ぜひこの機会に体験してみましょう! こんな映像がつくれちゃいます。こちらはワークショップに参加したメンバーの作品。 お財布と小銭たちのアニメーション。 表千聖さんの作品。 これは別の制作者の作品。 木のブロックたち

          コマ撮りに挑戦(1)- 写真がなぜ動く?

          Premiereをつかってみよう

          Adobe から提供されている映像編集に欠かせないPremiere(以下、Pr)。スローモーションや、この記事では簡単な使い方を紹介します。 データのダウンロード今回、チュートリアルで使用するPrのデータたちをダウンロードできるようにしました。 ウインドウをみてみようさっそく、ファイル名の末尾が .prproj というデータを開いてみましょう。 まずはメニューバーからウインドウを開いて、チェックマークのついているウインドウを開きます。チェックのついてる項目が現在開かれて

          Premiereをつかってみよう