デブでブスな令嬢は英雄に求愛される 第9話
目の前に置かれたハーブティーを手に取り恐る恐る口に運ぶ。幸いなことにそれは多少味が薄いような気はするものの、そこまで飲めないような代物ではなかった。向かいではルディも落ち着いた様子でお茶を飲み、ジュリア同様に思ったよりはマシな味だったことに目を見張ると頬を緩めてアレッタに「大変美味しいお茶です」とねぎらいの言葉をかけていた。
その様子に良くまぁ臆面も無く、とジュリアは嘆息する。
ジュリアのメイドに普段もっと美味しいお茶を入れてもらっているくせにまずくはないものの美味し