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大阪LOVERに共感できるか?

大阪LOVERを耳にするたびに、
USJ(通称 ユニバ)のハリウッド・ドリーム・ザ・ライド(通称 ハリドリ)の搭乗時のドキドキと、すぐにレールを上っていく感じ、そして空中を駆け抜けるときのふわっとした無重力感を思い出して体が反応してしまう。


そしてこの曲に想いを馳せて、遠距離をしてきた直近20年くらいのカップルたちの思い出が全部詰まっていることまで想像してしまう。
個人的東海道新幹線で聴かれてる曲No1だと思っている。ただ、東海道新幹線新大阪行きなんて、この曲聴くことで着くまでの時間が体感1.3倍になる(だって「近そうで、まだ遠いか?大阪」だし、早く会いたいのに物理的になかなか着かないところまでセット。新幹線2.5時間は長い。)

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さて、2007年にハリドリのために書き下ろされたこの曲は、大阪の女の子たちはみんなカラオケで歌えるし、サビの最後に「大阪たこ焼きなんでやねーん」と言いながらグリコポーズまでするところまでがセットだ。
そして大阪女子はカラオケに行くたびにこれを歌わされることにもみんな慣れっこだ。
振られたら全力でやりきる芸人魂、それが大阪。

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学生時代にはこの大変さがわからなかったが、週5で働くことに慣れてきた今、金曜日のくたくたなときに東京駅から新幹線に乗り込んで大阪の恋人に会いに向かってる女性側の気持ちが痛いほどよくわかる。

「最終に間に合ったよ0時ちょい前にそっちに着くよ」
これは金曜日、仕事終わりに東京から新大阪駅まで移動した女性側の目線。
最終に間に合う新幹線に乗るなんて、随分と遅くまで働いていたのだと思う。大変ね。

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ハリドリでは、
「万博公園の太陽の塔、ひさびさ見たいなぁ!
明日さ、たまにはいいじゃん!「そやなぁ」っていくの?いかないの!?」の瞬間に落ちる。
(歌詞には「!?」なんてないが、わたしが彼女なら「!?」って言いたくなるだろう。)
「何度ここにきてたって大阪弁は上手になれへんし」
そうそう、大阪弁って普通にエセかどうかわかってしまうねんな(元大阪人)

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そして御堂筋線。
これもまた一車線しか動かないし、大阪住みはじめた人には初見殺しで、高速よりも激しいスピードで大阪のおっちゃんおばちゃんがぶっ飛ばして運転してる。正直、この合流は首都高といい勝負。
「首都高を制するものは世界の道路を制する」というが、大阪の御堂筋もだいぶいい線いってるほう。
あの道路なんなの?怖すぎない?!


そして最後ね、
「東京タワーだってあなたと見る通天閣にはかなわへんよ」というが、ここはわたしは正直東京タワーが勝つと思う。世論的にもそうだろう。
だからこそあなたと見ることで通天閣がスペシャリティーなものになるのだろうが、わたしは恋人と見るなら、芝公園から見える東京タワーがいい。


だって、通天閣に行くために、御堂筋線動物園前駅で降りて、通天閣と反対側の山王の交差点を渡れば、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような動物園前商店街が広がっていて、世の中を凝縮したような世界が広がっているんだよ。
観光客であふれかえる通天閣からわずか数百mには大阪of大阪in大阪の世界が間違いなくある。


ああ。だから飽きないし大好きなんだよね。
恋人と見るなら東京タワーだけど、愛を語るなら通天閣。
そんな大阪がわたしは恋しくて憎らしい。

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