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アラフィフ女性教員の転職活動体験談

こんにちは。緒川りんです。
40代女性の転職は、果てしない困難の連続でした。私自身の体験を通じて、年齢とともに高まった困難、そしてその中で見つけた転換点を共有したいと思います。

この記事では、私が直面した壁、なりふり構わず行動したこと、そして予想外の成果について赤裸々に語ります。

40代の転職は決して簡単な道のりではありませんが、その中には新たな人生を踏み出すチャンスが隠されていました。このストーリーが、同じようなことに悩んでいるミドル教員の方々の励みとなれば幸いです。

この記事は、私が入っているオンラインコミュニティでお話した「困難しかない!40代アラフィフ女性教員の転職活動体験談」の内容を文章化したものです。

「先生やめたいけど辞め時がわからない。とりあえず定年まで働くのか…」
「転職したいけど、もう年収維持してできる年齢じゃない。あきらめよう」

こんなつぶやきを心のなかに持っている方にぜひ読んでいただけたらと思います。

転職の動機と準備

私は教員として、日本の年功序列業界(教育)で25年働いてきました。
専任で勤務するかたわら、育児休業を取り、3人の子どもを育てながら…そして、10年以上前からいつかは転職したいと考えていました。

結論から言うと、2023年秋に集中的に転職活動を行い、結果的に現在の年収維持を諦め、非正規雇用での転職を決意しました。

ラノベ風タイトルつけてみました

1.転職の動機と準備

色々重なりました。

これから、

  1. 転職の動機と準備

  2. 実際の転職活動と結果

  3. 年収と働き方のバランス

についてお伝えします。では、転職の動機と準備についてです。

大学新卒から、私立学校で25年間働きました。1校目で夫と出会い、職場からは結婚したらどちらかが辞めるよう言われました。色々思うことはありましたが5年で退職。その後同業他社に転職し、2校目で20年勤務しています。

勤めている学校は偏差値が高くなく、生徒指導が仕事の中心です。授業が2割、生徒指導が8割。

生徒の8割は普通の子どもたちですが、残りの2割は生活面や学力面の困難を抱えています。保護者の方もご苦労されています。保護者への電話、直接の面談も多いです。ほぼ1ヶ月、毎日同じ保護者から電話を受け、正直まいってしまった経験もあります。

チームで生徒指導をしていかないと立ち行かないため、職員間の仲はとてもよく、お互い助け合っているのが救いです。

そんな職場環境の中、メンタルの調子が悪くなり心療内科に通ったこともあります。教員同士の関係は良くても、生徒指導の悩みから夜にハッと目が覚めたり、眠れなくなる時期がありました。

幸い、メンタルが理由で欠勤することはなく、休職するまでに追い詰められたことはありませんでしたが、服薬しながら通勤した時期もあります。

そして、2020年春には新型コロナウイルス感染症のまん延で学校が休校に。その頃、分掌の異動がありました。公立学校では存在しない「営業活動」をする部署です。想像よりも自分の強みに合った仕事で、「職場へ貢献できている!」と手応えも感じるようになりました。生徒指導はほとんどなくなりました。

ただ、輪番制のため、いつかはこのポジションを下りる日が来ます。
そろそろまた苦手な業務に戻らなければならないと感じていた矢先、職場の経営的な問題も教員に知らされるようになりました。

賞与が減り、年収がかなり下がること、60歳前後の職員が多いことから自分の定年時は退職金が出なくなるかもしれないことなどを総合的に見て、この先いつまで職場があるかわからないな…と考えはじめました。

好きなときに転職できる?民間がうらやましい

転職活動を始めてみると、あらためて、教員の転職機会は年度末に限られていることで民間の転職活動よりも不利になると感じました。中途退職も可能ですが、特別な事情が必要ですし、履歴書にも
「仕事を年度途中で放棄するほどメンタルを病んでしまったのか?」
と、不利になってしまいます。
3月を逃すと、もう1周しなければなりません。

そこで、元取引先の方の紹介を受けて職場見学に行ったり、知人に職務経歴書作成の相談をしてみたりしました。実際に行動に移してみることで、色々な選択肢が検討できました。

10年以上お世話になっているファイナンシャルプランナーさんにもライフプランの相談をしました。転職活動するにあたって、資産、家計の見直しとキャリアの相談ができたのは大変良かったです。
むしろ、ファイナンシャルプランナーさんに相談せず転職活動をするのは大変危険だと感じました。

実際の転職活動の様子

実際の転職活動の様子5つ

では、ここからは実際の転職活動についてご説明します。

①転職エージェントの登録と面接

転職サイトの職務経歴書登録がめんどくさいです!

まず、転職サイトとエージェントに登録しました。

転職サイトに5ヶ所登録しました。今、転職サイトは、自分で職務経歴書を登録し、それに合った案件が毎日メールで送られてくるシステムになっています。

転職口コミサイト
転職会議:https://jobtalk.jp/
オープンワーク:https://www.openwork.jp

毎日届く求人メール

登録して、毎日山のように送られてくる大量のメールを一定期間ひたすら見ていくと、以下のようなメリットがありました。

  • それぞれの仕事に求められる能力や適性(コンピテンシー)がわかる

  • 業種により、勤務時間の違いがある

  • 給与の相場についての理解が深まる

各サイトごとに必須となる職務経歴書の登録は本当にめんどくさかったですが、登録してみて良かったです!

これらのサイトから得られる教育系の求人は通信制高校や学童、塾、放課後等デイサービスなどがありました。
通信制高校は事業を拡大しているところが多いです。しかし、40代の転職は厳しく、特に家庭科の教員は教科指導が必要とされない塾業界ではNGでした。

教育業界特化のエージェントにも登録しました。

エデュケーションキャリア:https://education-career.jp/

エデュケーションキャリアなど、上記の3社は教育業界専門の転職エージェントです。教育業界はとても幅広く、ベネッセやリクルートなどがありますし、教員、学習塾、教材を出している出版社など、様々な企業があります。

例えば、障害のあるお子さんのケアをするリタリコのように、実際にデイサービスなどの福祉、教育事業だけでなく、放課後等デイサービスで勤怠やシフトの計算を行うIT企業の側面も垣間見え、とても興味深く感じました。

35歳以下いないって!

ただ、実際に転職エージェントのHPで成功者の年齢を見ると、32歳の男性や29歳の女性など…48歳の女性はいません。

ちなみに、教育系の転職エージェントは2か所ほど利用して、担当者の方とラインやズームでお話をさせていただくことができました。
わかっていたことですが、35歳ぐらいまででないと紹介できる案件が少ないようです。

「40歳以上は非常勤での紹介しかない」

との回答をいただき、

「年齢的にも、年収維持して転職という希望を持ってはいけない」

ということを現場の方から教えてもらったことは良かったです。

教育業界に興味がある方は、このような専門のエージェントもあるということを知っておいてください。
35歳未満の方はぜひ専門の転職エージェントさんに相談してみてくださいね!

②私立学校の求人応募

同業他社の就職試験も受けました!

私立学校の求人についてです。転職エージェントや転職サイトと比べて、私立学校の情報量は非常に少なく、年収の記載もありません。これは私がずっと当たり前だと思っていたのですが、実はそうではなかったんです。

教員の採用は、書類選考、模擬授業、面接、理事長面接を経る流れが一般的です。

たまたま家庭科教員を募集している学校があり、1時間ほどで通勤できる範囲でした。書類選考は通りましたが、模擬授業と面接試験では不合格でした。

年齢も考えると、書類選考に通っただけでもありがたい。模擬授業で、家庭科の面白さが伝わればいいやと、落ちてもそれほど気にはしませんでした。

年齢を重ねた教員の私立学校への転職は、やはり実績が求められます。

  • 入学者数(学校の人気を出す)

  • 進学実績(特に、東大に入れた数が重視される)

  • 部活動の実績(甲子園など、全国大会に導いたなど)

この3つが特に重要です。このような実績が出せる教員は非常に優秀で、数も多くありません。民間よりも難易度が高いかもしれませんね。

私立学校の募集情報についてですが、以下のリンクに全国の私立学校が募集している情報が掲載されています。

特に東京は募集が多く、この記事の執筆当時は5ページから始まり、11ページまで続きます。しかし、家庭科教員の求人は非常に少なく、国語や数学などの他の教科と比べると、検索が大変でした。

民間企業の採用情報と比べると、私立学校の情報は非常にアバウトです。
某高等学校のように常時募集している学校もあります。応募資格も非常にシンプルで、給与や勤務条件も曖昧な場合が多いです。

某高校では、教員募集若干名と記載されており、応募資格は、大卒で免許を持っていれば良いというものです。年齢制限は特になく、誰でも応募可能です。給与は規定に基づいて支給されるようですが、具体的な給与の詳細は曖昧です。

応募書類についても、特に明確な指示はなく、対応がアバウトな印象を受けます。これを民間企業の採用基準と比較すると、かなり異なることがわかります。

しかし、教員を目指す人にとっては、これが普通かもしれません。応募ページが比較的しっかりしていると思う学校ですら、「深い理解と愛情、情熱を持って指導できる方」と曖昧なコンピテンシーとなっています。

民間企業の採用基準に比べれば、まだ改善の余地はありますが、学校によっては時間外労働には割増賃金が支払われるなど、働き方改革が進んでいると感じます。

私立学校では、土曜日が勤務日となることが多く、週休2日制でも、日曜日と平日1日が休みとなる場合が一般的です。

採用試験に挑んでいたときは、日程を合わせるのが大変。試験日に仕事がないかヒヤヒヤしました。

③元取引先の同年代女性の紹介

今、流行りの通信制サポート校に行ってみました

次は、元取引先の同年代の女性の紹介で今、流行りの通信制サポート校に行ってみました。知人は元々は塾営業をしていたのですが、荷物が重くて肩を痛めたため、通信制サポート校に転職しました。同年代でも転職できるんだ…!と一縷の望みにすがってみることにしました。

お誘いを受けて見学に行ったところ、指導は主に大学生のチューターが行っていました。通信制サポート校は多くは不登校の生徒が通う場所で、週に1日から5日までフレキシブルに選べます。現在、約50人の生徒が通っているそうです。

教室では、生徒たちがハイスペックなMacBookを購入し、社会人が仕事で使うAdobe製品のPhotoshopなどを使っていました。
他にも、Slackを使って隣の席の子と会話していたりして、まるでIT企業のような雰囲気でした。

授業はパソコンを中心に、英語などのアクティビティも全国の学校と繋がって行われていました。私が見たほとんどの時間、生徒たちは主にパソコンを使って活動していました。

床もじゅうたん張りでリラックスできるスペースがあり、そこにはキャンプ用のテントや椅子、Yogiboなどもおかれていました。生徒がホッとできるような雰囲気が特徴です。

この通信制サポート校の勤務条件は週5日、9時間労働で、年収はおよそ450万円だそうです。教員よりもワークライフバランスが取れているように感じました。

職員が行うのは主に面談などの「サポート」です。教員をしている自分からすると、直接教える機会が少ないかもしれないと感じました。

初めてサポート校と聞いた時は、「これぞ教育の最先端!私も働いてみたい!」と意欲が湧いていました。しかし、上記のような生徒さんの様子を見ていて、どうしても自分がここで働くイメージが持てませんでした。
やはり実際の状況を見ないとわからないと思いました。

知人のように40代の人が採用された例もありますが、一般的に通信制サポート校は新卒か第二新卒を主に採用しています。私は見学しただけでその後も声をかけられることはなく、これが現実だと感じました。

④非常勤講師の同僚から情報収集

ひたすら周囲の人に聞き込むスタイル

職場には、公立高校などで複数の非常勤講師を掛け持ちしている方がいます。その方に私の住む地域の公立高校の勤務状況について尋ねたところ、非常に親身に考えてくださり、情報を提供してくれました。

家庭科をはじめ非常勤講師は常に不足しており、中高では最大で週16時間の勤務が可能ですが、この勤務時間では社会保険の適用外になります。授業の前後には準備や片付けが必要で、例えば調理実習の準備、プリントの準備、添削、テスト作成、成績評価なども含まれます。

時給は約2,500円程度と高いように思われますが、授業以外の仕事量を考えると実際にはそれほどではないと感じてしまいます。

非常勤講師は専任の先生の指示に従うことが多く、イニシアチブを取れないので、やりたい授業ができません。私自身は元々非常勤の働き方には興味がありませんでしたし、転職候補からはずっと外していました。

一方、公立高校では1年限りの臨時任用教員も募集しています。私の住む自治体では、教員の経験者であれば月額給与が最高48万8000円、賞与も4か月分ほど。

年収500万円以上も可能ですね!ただし、1年限りの雇用であるため、翌年は勤務先が決まらない可能性もあります。しかし、現在は教員不足が深刻で、途切れることはないと言われています。

臨時任用教員でシングルマザーの方からも話を伺いましたが、20年以上仕事が途切れることなく生活を成り立たせることができ、2人のお子さんを大学まで進学させたそうです。ただ、担任や部活を持った場合は、帰宅が夜7時すぎ、土日の出勤もあったとのこと。仕事内容は正採用と同じなんでしょうか…。

現在、ニュースで報道されている通り教員採用試験の倍率は非常に下がっています。私の新卒時代(いわゆる氷河期世代)には教員や公務員が非常に人気があったのに!

今では50代でも正採用される時代になりました。教員採用試験の年齢制限も60歳まで引き上げられ、55歳で合格した知り合いもいます。60歳を超えた未経験者も採用されています。

公立高校では教員免許取得見込みの方も登録可能で、教員免許更新制度の廃止に伴い、未経験者や退職後のブランクがある方も歓迎されています。

先程の常勤講師の先生のように経済的には安定します。

この話を聞いて、

「時代はいつの間にか変わっていた…!」

と感じると同時に、やりたいことが上手く行かなかったときの「プランB」としての臨時任用もありだなと考えるようになりました。

⑤同業で起業している友人の話を聞く

一歩先ゆく先輩の話は超貴重!

結局、私は起業している友人からの影響を受けて、まずは4月から特別支援学校で非常勤講師として働くことにしました。

友人は、10年近く前にお互いが書いているブログを通じて知り合い、小学校の先生をされていました。

この春小学校を退職し、ベースになる収入を特別支援学校の非常勤講師で得て、教育系のライター、教材校正の仕事や音楽療法の仕事をされています
収入は下がっても自分のやりたいことができているとのことです。

私が想像しているよりも多くの収入を得ていることに驚き、「どうやってそんなに稼いでいるの?!」とすかさず聞いてしまいました。
精力的に活動されている、人生の先輩です!

特別支援学校を選ぶことになるとは思いませんでしたが、特別支援教育に興味を持つきっかけがありました。子どもに発達障害があり、そのことをきっかけに30代後半に特別支援二種免許状を放送大学で取得していたのです。

友人は小学校の特別支援学級での担任経験や、特別支援学校での勤務経験を活かし、退職後も特別支援学校で非常勤講師をしています。

転職活動の進捗状況を親身になって聞いてくれて「もしご縁があれば」と特別支援学校の管理職に紹介してくれました。私が家庭科の教員であること、そして特別支援の免許持ちだったことが評価され、校長先生に「すぐ会いたい」と言ってもらえました。

面接後、「よかったらぜひ働いてほしい」とお誘いをいただきました。非常勤講師は学校から直接登録者を指名できることと、もし勤務可能であれば教育委員会で履歴書を登録してくださいと言われました。

特別支援学校は比較的我が家の近所にあり、週20時間以上の勤務であれば社会保険もつきます。勤務は月曜日から金曜日の9時から3時までの6時間(1日のみ5時間)で、準備などの時間も勤務時間として計算されます。最大週29時間まで働けるとのことで、非常勤なら副業も可能です

支援学校では1クラス最大8人の生徒に対して2人の担任がつき、現在の職場よりも手厚いサポートを行えそうです。

正直、先ほど紹介したような通信制高校のように、最新の機器やITツールはありません。おそらく昭和に建てられた校舎は想像よりもずっと古く、友人から

「廃墟と思われても仕方がないかも。びっくりしないでね」

と言われるくらいのレトロな雰囲気でした。

しかし、管理職を含めた先生方が一生懸命に生徒に指導している様子や、複数の教員で生徒の成長を見守りサポートしていく姿に興味を持ちました。

もちろん、大変なこともあるかもしれませんが、

  • 手取りで25万円弱は見込めること

  • 賞与があること

  • 副業ができること

  • 働いている友人が「ここは働きやすいし、雰囲気もいいし、りんさんに向いてるよ」勧めてくれたこと

  • 見学してみて「ここなら働けそうだ」と感じたこと

以上が転職の決め手になりました。

ただし、次年度の雇用は専任、臨時任用(常勤講師)、非常勤講師の順番で決まるために連絡が2月下旬になるとのことで、まだ正式な連絡を待っている状態です。決まらなかったら笑ってやってください。また報告します。

9月から11月まで、転職活動を始めて2ヶ月でこのような大きな変化が起きたことにただただ驚いていますが、この新しい挑戦に期待しています。

年収と働き方のバランス

私の現在のステータス

まず、私はファイナンシャルプランナーに相談し、年収が減っても問題ないか確認しました。現在の年収は比較的高めなので、社会保険料や税金も多く支払っています。

ファイナンシャルプランナーさんのアドバイスから、細く長く働き、税や社会保険が少なめになる選択もありだと教えてもらいました。今の状況のまま60歳まで働いても体力が持たないかもしれない。いや、それまで働けるかも甚だ疑問です。
非常勤の職に就けば、副業も可能になります。

夫もこの決断に賛成してくれました。私たちは同じ業種で、夫と家でも職員会議をするように悩みを共有し合いながら25年間勤めてきました。
だいたい私が

「仕事辞めたいな~」

と言うと、

「オレも~」

となるので、夫にだけ働く苦しみを押し付けて、私だけ辞めるのは申し訳ない気持ちになり思いとどまってきました。経済的に夫1人に頼るのはリスクも高いと感じていました。ただ、今回は夫ブロックは拍子抜けするほどありませんでした。

大好きな家庭科を高校生に教えるのはまだまだやりたいことではあるが、次年度以降はストレス源である生徒指導の負担が出てくること、とりあえず非常勤講師で働きたいことを伝えると「やりきったんだからいいんじゃない」と言ってくれたことに驚きつつも、ホッとしました。

金銭的な面では、住宅ローンの完済や長男の社会人としての独立により、財政的な負担が軽減されました。また、子供たちの教育費も計画的に管理しているため、大きな心配はありません。このことも、夫ブロックがなかったことに影響を及ぼしていると思います。

私自身の資産も、これまでの節約や投資により、家族5人を5年間養えるくらいにはなっています。今後、このnoteで具体的な内訳もお知らせしていく予定です。

この決断をした後に、新NISAなどの投資本でFIREについて触れられている章を読みました。
そこで、コーストFIREという新たなFIREの方法を知りました。コーストFIREとは、老後のための資金を貯蓄しなくて済む資産を持ってれば、生活費だけを稼ぐだけで事足りるという定義だそうです。

それを読み、私の転職活動と決断はコーストFIREに近いものではないかと思うようになりました。

FIREについて少し触れておきますね。

起源:1992年の本「Your Money or Your Life」から始まり、ミレニアル世代に人気。
目標:積極的な節約と投資で収入の50%以上を貯蓄し、年間4%の引き出しで経済的自立を達成。

バリエーション:

  • ファットFIRE:豊かな退職生活のための大きな資産を作る。

  • リーンFIRE:節約志向のアプローチで経済的自立を目指す。

  • バリスタFIRE:部分退職とパートタイムの仕事を組み合わせ、福利厚生を維持。

  • コーストFIRE:早期に十分な貯蓄をして、後の人生で積極的な貯蓄の必要を減らす。

バリスタFIREに近い働き方かもしれませんね。今後、資産をなるべく取り崩さないよう、非常勤講師以外にもキャッシュポイントを作るべく行動します。

教員としての年収レンジは、新卒で350万円から400万円、40代半ばで750万円、60歳の定年前で約1000万円となります。教育業界は最初にお伝えしたように日本のメンバーシップ型の年功序列の給与体系であり、年収を維持しての転職は私にはできませんでした。

私の周りで、40代女性で年収を維持しながら転職しているのは外資系企業に勤めている人がほとんどです。もちろん、外資系はジョブ型の雇用スタイルのため突然リストラされた人もおり、厳しさもあります。しかし、能力があれば性別や年齢に関わらず見合った収入が得られるのだと友人から学びました。

まとめ

まとめてみました

まとめです。
まず、正社員を辞めたら死ぬ病にかかっていたんです。気軽に転職している若い人たちの話を聞くと、本当に羨ましいと思います。

私のような40代後半の氷河期世代は、一度仕事を辞めてしまったら、正社員には戻れない、パートでしか社会復帰できないイメージがあります。

高校、大学時代の同級生たちも結婚や出産で仕事を辞める人がほとんどです。私なんかよりも優秀な友人がどんどん仕事を辞めていく様子を見て、大変悔しく、残念に感じていました。

私が就職した2000年前後は、民間企業では「男性並み」に働かされ、育児休暇も整備されてない。育児しながら働く環境が整っていなかったのでしょう。

余談ですが、我が家の上の子と下の子は6歳の開きがあり、保育園に送り迎えするパパの数もこの間に激増しました。

1994年からの家庭科男女共修の流れもあり、「男性も家事育児するのが当たり前」と考える男性も増えています。
何より家庭科の授業をしていて男女関係なく「人として生活力をつけていきたい」と考えている生徒が増えたと感じます。
「なぜ男子が家庭科を」という生徒はだいぶ前に絶滅しました。

さて、私は何とか25年間勤められましたが、この病を克服し次のステップへ進むことにしました。不安がないかと言われればもちろんありますが、とりあえず辞めなければ新しいステップは始まりません。

今回の転職活動を通して、ファイナンシャルプランナーへの相談は必須でした。私が相談したファイナンシャルプランナーはキャリアコンサルタントの資格も持っていました。

これが普通だと思っていましたが、実際には多くのFPがキャリアコンサルタントの資格を持っていないことを知りました。キャリア相談とお金の相談はライフプランニングにおける両輪です。

私が信頼しているファイナンシャルプランナーさんはオンラインでも相談可能です。もし、ご興味がありましたらご紹介しますのでDMまたはコメントをください。

さらに、保険として転職後ダメだったときのプランが複数あれば、仕事を辞めても安心です。もし、非常勤が上手く行かなかったとしても、臨時任用であれば必要最低限の収入が得られるからです。

教員という仕事はつぶしがきかないと思っていましたが、調べてみると意外と行けるかも!?と希望が持てました。これは時代や環境の変化もかなり影響しているので、自分が属している、気になる業界の雇用動向はこまめにチェックしておくことをオススメします。

また、メンタルヘルスはプライスレスです。生徒たちは悪くないのですが、青年期特有のホルモンバランスの偏りや、家庭環境に問題を抱えていることで攻撃的になってしまうことがあります。大人になった彼らが戻ってきて謝ってくれることもありますし、皆成長して立派な大人になることはわかっています。

でも、「今」がつらい。メンタルヘルスは目に見えないけれど、深刻な影響を与えます。大きく壊れてしまったら修復に何年もかかってしまいます。寝る時も「あの時どう対応すれば良かったか」とか「自分も大人げなかったかもしれない」とあと10年以上悩むことは、物理的に殴られるのと同じだと考えることにしました。

また、小さなきっかけを逃さないことが大切だと思います。友達から耳寄りな情報を聞いたり、転職したとお友だちから聞いたら直接会ってプロセスや役立ったことなどを教えてもらいました。

今回の転職にあたっては、友人のつながりがとても役に立ちました。ブログを15年ほど続けていて、ネット上のママ友だけでも100人ほどいます。そうした繋がりから多くを学びました。

以上、最後まで読んでくださりありがとうございました!今後もこのnoteで転職後の様子や副業の成果をお知らせしていく予定です。

↓非常勤になり1ヶ月。収益報告をアップしました。

読んでくださったあなたのライフプランニングの参考に少しでもなれば幸いです。私もnoteを通じて、働き方に悩むあなたの応援歌になるような内容を綴っていきますね!

首都圏の自治体の教員採用情報のリンクを載せておきます。

神奈川県のリンクより

どんだけ人足りないの?

免許状失効しててもいいんだ?
教員免許状更新講習
ってなんだったんですかね…?受講料返して~!

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